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HOSPITAL INFO ナース版

第16回 国家公務員共済組合連合会 横浜栄共済病院

 神奈川県横浜市栄区の国家公務員共済組合連合会 横浜栄共済病院は1939年に大船海軍共済組合病院として発足し、戦後に大船共済病院となり、1986年に現在の横浜栄共済病院に改称して今日に至っています。横浜市栄区と鎌倉市の境界に位置し、18科430床の地域中核病院・2次救急病院として多種多様な疾患に対応しており、さらに病診連携を強めて住民のニーズに応える高度医療を目指しています。
 看護部では独自に看護師の復職支援プログラムをたちあげ、多種多様な勤務体系でニーズに応えており、働きやすいだけでなく、質の高い看護を提供できるよう看護師の教育にも力をいれています。
 今回は、安山看護部長、教育担当の有田師長、新人看護師の酒見昌道さん、工藤佳代子さんにお話を伺いました。



◆安山 千代子 看護部長 プロフィール
1977年に鹿児島高等看護学院を卒業する。1979年に横須賀共済病院に入職。2005年、横須賀共済病院看護管理科から異動、看護部長に着任、現在に至る。
1999年に神奈川~管理過程を修了する。神奈川県看護協会の看護教育委員やセルフケア研修の講師担当歴あり。現在、横浜第一支部理事。
◆有田  師長 プロフィール
1988年に横須賀共済病院看護専門学校卒業後、横須賀共済病院に入職する。1999年、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院に移り、2000年、横浜栄共済病院に看護師長として入職する。
1990年、神奈川県立看護教育大学校看護教員養成課程修了。2006年、東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科 高齢者看護・ケアシステム開発学 博士前期課程卒業。
◆酒見 昌道さん プロフィール
長崎県佐世保市出身。2008年に佐世保市医師会看護師専門学校を卒業後、横浜栄共済病院に入職する。現在は循環器センターに勤務している。
◆工藤 佳代子さん プロフィール
北海道恵庭市出身。2008年に北海道ハイテクノロジー専門学校看護科を卒業後、横浜栄共済病院に入職する。現在は循環器センターに勤務している。


看護理念と名札の裏

横浜栄共済病院では、倫理感を軸とする看護理念を基に、安全・安心な看護を提供できる病院として、スタッフ一人一人が質の高い医療人として成長する努力をしている。

安山(部):「看護は患者と看護師の関わりの中に生まれ、そこにはかけがえの無い『命』が存在します。それだけに、仕事に対する厳しい目と人としての誠実さや正義感の両面を持ち備えることが重要だと考えています。
そのため、“倫理感”を教育の柱として、何が正しく、何が善いことなのかを追求して、自分で考え、判断できる看護師の育成を目指しています。特に最近では医療安全が問われることが多いため、継続的に教育・訓練していく必要もありますが、やはりその根底には『看護が好き』という意識が大事だと思います。
横浜栄共済病院をどのような病院にしていくか、そのためには看護師をどう育てて行くか、私たち自身もより力をいれていかなければならないと考えています。」

有田(師):「横浜栄共済病院のスタッフ各人の名札の裏には、病院の理念と基本方針が記載されています。なにかにつけこれを見ることで、より高い目標に向かっていけるような気がします」

病院の理念

地域の中核病院として皆様の健康と医療に貢献するために、温かい心がこもった、安全で質の高い医療を提供します

病院の基本方針

1. 患者さま本位の人格を尊重した、安心できる医療を提供いたします。
2. 患者さまに、安全で質の高い総合的な医療を提供いたします。
3. 患者さまの目線にたったチーム医療で、急性期を含むさまざまな疾患を診療いたします。
4. 地域医療機関の連携に参加して、地域医療に貢献いたします。
5. 医療の進歩に対応するために、職員の資質向上に努めます。
6. 病院の健全経営に努め、良い医療環境を提供いたします。




地域連携

横浜栄共済病院は地域中核病院として、横浜市戸塚区、栄区、横須賀市をはじめとするかなり広範囲な地域をカバーする二次救急病院でもあり、およそ120の医療機関と提携している。

安山(部):病院から診療所、在宅へのネットワークに関しては、看護部としては保健師を活用して地域の情報をつかむようにしています。初期にはなかなか情報を把握できずに苦慮していたのですが、保健師に間に入ってもらい、地域連携支援室を機能させることで、医師・看護師・患者さんとそのご家族やケアマネージャーなどを交えてカンファレンスを行い、無理なく早期退院できるようなサポート体制をとれるようになりました。
地域連携クリティカルパスは委員会でパス大会などを定期的に開催して症例数を増やしていこうと動いています。DPC病院としても診療情報管理課長を中心にデータ管理して効果的な医療をめざしています。




復職支援プログラム

横浜栄共済病院では独自に潜在看護師に対しても復職支援プログラムをたちあげ、入職にまで至った看護師さんが現在も元気に勤務している。フレキシブルな勤務時間や研修などを利用して、安心して入職してもらえるよう細やかな配慮がされている。

安山(部):復職される方達は、ブランクに対する不安を感じながらも非常に前向きな方が多いです。ブランクに対する不安を少しでも軽減してもらうために数箇所の病棟や外来の体験してもらい、勤務終了後に私や看護部の師長たちがいろいろお話させていただいて不安要素の解消を図っています。また、中には子育てや家庭の事情で限られた状況でしか働けないが勤務の幅をもたせながらフルタイムで働けるようになりたいという方もいらっしゃいます。病院としては人を育てるには時間が必要と考えていますで、長期的取り組みもしています。
教育プログラムとしては、各部署でのかかわりもありますが、集合研修としては医療状況も変化していますので危機管理や感染予防などを織り込んで復職支援プログラムとして研修を企画しています。
ですからブランクのある方でも入職後は安心して勤務していただけると思います

有田(師):横浜栄共済病院の看護部は、幅広い年齢層で構成されています。特定の世代が突出して多く在籍しているわけではなく、満遍なく各世代が活躍しています。職場の雰囲気も相談しやすいですし、休みも比較的取りやすいので、中途採用で入職される看護師は結構多いんですよ。




福利厚生

横浜栄共済病院には、乳児から幼児までのお子さんを預けられる「さかえ保育園」が稼動している。週3回の夜間保育にまで対応しており、看護師さんたちの強力な味方である。また、看護師の悩み解消に向けての試みも準備されているようだ。

安山(部):研修会や講演会に参加している看護師が終了間際になると急に席を外す光景を何度も見かけました。尋ねてみると託児所へお子さんを迎えに行かなければならないとのことで、それでは一番大切な、肝心なところを聞くことができなくなります。病院にとっても看護師にとってもそれは不利益になると考え、託児所の受入態勢の改善を図りました。
現在、27人のお子さんをお預かりするにまでなり、安心して勤務してもらうことができるようになりました。今後は24時間対応にして、幼児保育だけでなく学童保育にまで発展させていきたいと考えています。

看護師だけではありませんが、女性には結婚や育児も含めたプライベート的な問題、職業としてのキャリア形成など、様々な悩みがあると思います。それらをできるだけフォローしていくという形で、相談室のような、悩みをうちあけられるような部署・人材も必要ではないかと考えています。看護師は根は真面目な人が多いので、その人のいい所を認め伸ばすことができれば、より良い職場環境になっていくと思います

工藤:病院から徒歩2分ほどのところに5階建ての職員宿舎があります。全室個室ですのでプライベートは守られていますし、なにより電車などと違って通勤時間がゼロですから時間を有効活用できます。

酒見:昼食は職員食堂を利用することが多いのですが、職員カードでお給料から天引きするシステムになっています。時間のない時は売店で弁当などを買うこともありますが、その際も名札を見せるだけで25%引きになりますから大変助かります。




継続教育体制

横浜栄共済病院では、卒後3年目までの基礎的教育のほかプリセプター研修やリーダーシップⅠ~Ⅲ、講演会などを実施しています。今後はキャリア開発ラダーを導入して人材育成に努めていこうとしています。

有田(師):看護師としての質の向上を理念として、各人の希望と看護部の方針に基づく、看護師としての将来の目標とそれに必要な能力開発をすすめることで、成長を促し、支援することをすすめています。
1年目はオリエンテーリング後に各科に配属されて研修を開始しますが、プリセプターが安全・確実に看護を実践できるように指導していきます。最近は『早くプレセプター』をつけて欲しいという要望が高く、それに応えるために入職後1週間程度で決めるようにしており、担当は通年制になっていまいす。年4回、定期的にOJTでチェックリスト面談を行って、成長を確認しながら課題に取り組んでいくことになります。

プリセプターは何年目の看護師が担当するのですか?

有田(師):4年目以上の看護師が担当します。またプリセプターのバックアップとして部長・師長たちが指導方法や達成度などについてのサポート体制をとっています。

2~3年目の教育体制はどうなっているのでしょぅか。

有田(師):2年目以降は集合教育を中心にグループワークを行ないます。各部署でリーダー研修をOJTで行い、各事例について毎年10月に発表会を催しています。年度末には看護部長の倫理に関する講習会に参加してもらった上で、主任・プリセプターと面接して1年を振り返ってもらい、看護師としてだけでなく、社会人としてどれだけ成長したかを確認しています。その他にも看護技術に偏りをつくらないようにするため、別科に交流研修に行く実地研修も行なっています。
5年目以降になると、現在運営されている5つの委員会(安全・教育・業務・記録・褥瘡)に参加してもらい、より一層高い見地から活動してもらうことになります。

認定・専門看護師の講習会にも参加できますか?

有田(師):認定・専門看護師については本人の希望や部署としての意向でによりますが、日勤扱いで講習会に参加することができます。取得後は活動日をつくり、専門性を発揮できる場をつくるようにしています。




新人看護師の現状

今年入職して循環器センターに配属された新人看護師、酒見さんと工藤さんに、入職のきっかけと近況を話していただいた。

酒見:私が横浜栄共済病院に入職したのは看護学校の掲示板に貼られた求人票を見たのがきっかけでした。地域の中核病院とのことで、先々のことも考えて勉強になるだろうと考えて応募させていただきました。
4月に入職して初期研修後に現在の循環器センターに配置されましたが、最初はとにかく自分が何をしたらよいかわからず、患者さんの要望もわからず、その上患者さんへの対応もおぼつかずと三重苦の毎日で、ただただ毎日「忙しい」だけで終わっていました。幸い、先輩方に丁寧に教えてもらうことができ、自分が何をしたらよいか、何をするべきなのかが最近わかってきたような気がします。またこちらの病院には男性看護師が私を含めて8名在籍していますので、それも心強いところです。

工藤:私がまだ実家のある北海道の看護学校に通っていたときに、たまたま横浜栄共済病院の方が学校へ病院の説明にいらして、それを聞いて応募しました。
今年4月に入職しましたが、それまで学校では患者さんと1対1での演習でしたが、現場では多対1になって、とにかく目が回るほど忙しいというのが感想でした。しかし、その忙しさのお陰で凄く充実しているのを感じていますし、是非後輩のみなさんにもこの充実感を味わってもらいたいと思います。横浜栄共済病院は働きやすい、とても和やかな雰囲気の病院ですよ!

有田(師):男性看護師は、現在、ICUに2名、オペ室に1名、その他に5名の合計8人が勤務していますが特に意識して採用しているわけではありません。男性だからというわけではありませんけれど、全員、患者さんに優しいだけでなく、スタッフ間のコミュニケーションもスムーズで、主任クラスの者もおり、男女の差を感じさせることなく勤務してもらっています。




メッセージ

安山(部):横浜栄共済病院看護部では、優しさと質の高い看護を目指すことを理念としています。そのため、看護師として仕事に対する厳しい目や誠実さ、正義感を持ち備える人材を求めています。皆さん自身の目標が達成できますように、『Everytime Welcome!』でお待ちしています。




病院概要

名称 国家公務員共済組合連合会 横浜栄共済病院
URL http://www.yokohamasakae.jp/index1.html
住所 〒247-8581 神奈川県横浜市栄区桂町132番地
電話 045-891-2171
FAX 045-895-8351
病床数 430床
診療科目 内科,小児科,外科,脳神経外科,胸部心臓血管外科,整形外科,皮膚科,泌尿器科,耳鼻咽喉科,婦人科,眼科,神経科,形成外科,麻酔科,歯科口腔外科,リハビリテーション科,放射線科,健康医学センター(人間ドック)



アクセス補足

JR本郷台駅より徒歩6分
JR大船駅よりバス10分(公田下車)

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