「青梅市立総合病院」紹介ページ

HOSPITAL INFO ナース版

vol.57

青梅市立総合病院

URL
http://www.omemghp-kango.jp/
住所
〒198-0042
東京都青梅市東青梅4-16-5
TEL
0428-22-3191
  • 病院の特色
  • 看護部理念
  • 教育プログラム
  • 看護部長からのメッセージ
  • 職場訪問
  • 先輩ナースによるリアルトーク

病院の特色

病院長の挨拶

 当院は東京の西郊、秩父多摩甲斐国立公園の一部、奥多摩渓谷を一望できる景勝の地に位置し、四季折々の美しい自然環境に恵まれています。病院内部は患者さんにとってはきれいで静かな療養環境を、職員にとっては働きやすい院内環境をと心掛けています。
当院の属する西多摩医療圏には療養型病院や福祉施設は多いものの、急性期病院は少ないため、当院では全診療科に専門医を配置し、先進医療機器を設置し、急性期ならびに高度医療の推進に努力しています。特に、救急医療に関しては、国の救命救急センターの指定を受け、主として二次、三次救急に対応していますが、起伏の多い地形と広い医療圏を考慮し、ヘリ救急にも本格的に取り組んでいます。
 また、伝染病、結核、エイズ、難病、障害者歯科、未熟児医療、精神科合併症などの特殊医療にも対応できる体制を整備し、公立病院の使命である高度、特殊、先駆的、不採算医療を中心に、地域に信頼される医療を目指して努力しています。

病院長 原 義人

青梅市立総合病院の理念

私たちは、快適で優しい療養環境のもと、地域が必要とする高度な急性期医療を、安全かつ患者さん中心に実践します。

基本方針

・私たちは、清潔な病院づくりに努力します。
・私たちは、親切な病院づくりに努力します。
・私たちは、信頼される病院づくりに努力します。
・私たちは、自立できる病院づくりに努力します。

青梅市立総合病院

航空写真

 青梅市立総合病院の理念は「私たちは快適で優しい療養環境のもと、患者さんを中心として、地域が必要とする高度な急性期医療を実践する」であり、「清潔・親切・信頼・自立」を運営の基本にし、西多摩地域の中核病院としての役割、特に急性期医療を中心とした自治体病院の使命を果たしている。
未熟児医療、精神科合併症などの受け入れや救急体制では西多摩地域で唯一の三次救急に対応した救命救急センターを有し、地域医療と連携した小児救急や心臓(CCU)救急医療に取り組み、ヘリポートも完備している。

地域がん診療連携拠点病院

 青梅市立総合病院は国の地域がん診療連携拠点病院の指定を受けている。地域がん診療連携拠点病院とは、がんの治療において、手術治療、抗がん剤治療、放射線治療や緩和医療など、専門的ながん医療の提供を行っている医療機関を二次医療圏に1箇所程度、指定されるものである。
ほかにも、がん患者に対する相談支援および、情報提供や院内がん登録を実施し、国立がん研究センターへ情報提供も行っている。青梅市立総合病院では地域がん診療連携拠点病院として、がん相談支援センターを設置し、がんの患者さんに必要な情報提供を行っている。

看護部理念

看護局 基本理念

私たちは、患者さんの権利を尊重し、生命の尊厳の心をもって看護します。また、高度医療を支える看護師として、良質で模範的な看護を行い、地域医療に貢献できることを目指します。

期待される看護師像

・温かいふれあいと人の和を重んじることができる看護師
・創造性豊かで広い視野をもち、主体的に行動できる看護師
・時代の変化に敏感であり、経営感覚をもつ看護師
・専門職業人として、キャリア開発に自主的に取り組む看護師

教育方針

・臨床実践能力評価により、キャリア開発に自主的に取り組める。
・専門職業人としての看護の実践力、研究力、教育力を高める。
・社会の変化に対応し、組織人として病院経営に参加できる。
・個々の価値観を尊重し、円滑な人間関係がもてる。

2011年度目標

・看護サービスの質の向上
・教育・研修の充実による人材育成
・看護師確保の推進
・環境整備の徹底

教育プログラム

児玉千恵美看護局次長(教育担当)

看護師教育の特徴

 当院の教育は看護師一人ひとりの自己教育力の向上を目指しています。特に新人教育と中堅看護師教育の充実に努めています。院内教育は集合研修と現場との連携が不可欠で、現場の情報を研修に反映するようにしています。また、今のITは秒進分歩と言われるため、ITの進歩に遅れない研修を企画しています。
 新人研修は入職時に6日間、5月から6月に3日間の技術演習で、不安なく夜勤に入る準備をします。その後の研修では、振り返りやメンタルサポートはもちろん、「事故防止対策は知識から」から薬の知識、KYTなどの研修を多く取り入れています。
 中堅看護師教育の充実としては、実習指導者の育成、プリセプターの育成、リーダーの育成、看護研究活動の推進などが挙げられます。当院には大学病院とは異なり、色々な環境の看護師がいますが、子育て中のスタッフも多く、家庭と両立しながらキャリアアップできる環境や、さらに専門領域を極めたいスタッフは認定、専門コースに出張で行けるシステムがあるのは強みです。
 師長や副師長全員が看護協会のファーストレベルを修了し、セカンドレベル修了者も年々、増えています。出張扱いのため、色々なキャリアアップをフォローするシステムが整っています。

院外研修

 回数、人数、受講料などに制限を設けていませんので、誰でも行けますよ。かなりの人数が出張に行っていますね。現在、どれだけの予算が必要なのか、統計を取っているところです。学会や勉強会、研修会など、院外研修で学んできたことは現場にフィードバックするようになっています。

新人教育の特徴

 プリセプターによる指導の確立、新人看護職員研修ガイドライン100%達成、事故防止対策の徹底指導、段階的自立への支援などが挙げられます。新人には教育スケジュールパスを渡しており、標準化するようにしています。このパスで、透明性、自立性が高まる効果がありました。夜勤にいつ入るのか、患者さんをどの時点で何人持つのか、いつ手術前の仕事ができるようになるのかなど、一目でスケジュールが分かります。

教育にあたって心がけていること

 中央での研修は日数が限られているので、時間を有効に使えるような研修を組み立てています。一人に対してどのぐらいのお金がかかっているのかと考えると、20万から30万円の研修になることもあります。時間の大切さや現場のスタッフの教育へも思いを受け止めていきたいですね。やればいいというような研修ではなく、きちんと現場に返すこと、現場の困っている声をできるだけ拾い上げることを目指しています。
 一方、研修しながら教育委員を育てており、現在は主任と副師長クラスに22人の教育委員がいます。教育委員の教育的、管理的視点も養っていきたいです。
 ラダーに沿った研修の場合は一つの研修に対しても事前に計画書を立てさせ、その立案と作成に6割ぐらいの時間をとっています。講師役のスタッフに事前に練習をさせることもありますよ。研修が終わったら評価表を出しています。
 以前は講義のあとでグループワークという研修が多かったのですが、リフレクションやKJ法を取り入れたことで、より考えさせる研修になってきましたし、ポートフォリオ評価も積極的に活用していければと思っています。

看護部長からのメッセージ

大西潤子看護局長

看護師を目指したきっかけ

 私は血液型がA型のRHマイナスなんですよ。それで、献血を通して日赤や看護師の仕事に興味を持ちました。が、周囲にも看護師がいませんでしたし、家族も私も健康そのもので、病院には縁がなかったので、特に憧れの気持ちを持たずに、看護師がどんな仕事をするのかは知りませんでしたね(笑)。本当に看護を仕事にしていこうと思ったのは、看護師になってしばらくして、病気の子供とそのお母さん達に出会ってからです。
 短大での病院実習のときに寮に入ったのですが、寮生活をしている看護師さんたちが窓を拭いていたんですよ。「看護師って、窓拭きも仕事なんだなあ」と思いましたが、年末の大掃除で拭いていただけだと分かりました(笑)。でも、私が看護師の仕事を始めた頃は清掃スタッフも今ほどいませんでしたので、年末には患者さんの床頭台などを拭いていましたね。

看護師を続けてきた理由

 辞めたいと思ったことはありません。母が保育教員を養成する仕事をしていましたので、フルタイムで働く女性の姿をずっと見てきたことも大きかったのでしょうか。忙しく、大変なことはありましたが、辞めようという発想はなかったですね。

自身の看護観

 患者さんの身の回りのことを何でもするというよりも、患者さんがどう生まれ、どう生きて、どう死んでいくのかといった、それぞれの人生をしっかり理解し、健康面を支えていくということですね。これは看護師になってからひとり一人の患者さんに直接教えられ、徐々に形成されていった看護観です。

青梅市立総合病院の特徴

 当院は西多摩地域唯一の三次救急病院で、ヘリポートも完備するなど、救急には力を入れていますし、地域から期待されています。DMATの要請もうけています。また、がん診療拠点病院でもあり、がん関係の各種専門・認定看護師も多くいます。ターミナルケアに関心の高い看護師も多く、ベッドサイドケアに力を入れています。
 看護局の特徴としては、患者さんに近づいて看護を行うことに熱心で、包容力があり、落ち着いている看護師が多いですね。平均年齢は36歳で、平均在職年数は11年ですから、当院で看護師としてのスタートを切り、子育てを経て、新人看護師を育てていくといったスタッフの割合が高いです。したがって、「お互い様」の精神が根付いていますよ。保育園から「子どもさんが熱を出しました」という電話が入ると、「行ってあげて」という声がすぐにかかりますし、子育て中の看護師を皆で支えています。仕事への緩急の付け方が分かっているベテラン看護師が多いので、働きやすい病院と言えるでしょうね。

福利厚生

 当院は青梅市立で、市の条例に従って運営を行っているので、病院独自の福利厚生を打ち出していくことは難しいのですが、既に青梅市にある制度は積極的に活用しています。その結果、産前産後休暇、3年間の育児休暇などが取得可能ですし、子どもさんの就学前までは部分休業制度があり、勤務時間が短縮できます一方夜勤も可能です。有休消化率も高いですよ。病院によっては、新人は力不足だということで時間外手当をつけないところもあるそうですが、当院はきちんとつきます。公務員扱いとなりますので、年齢給を採用していますから給与面も安定しています。
 寮は個室で、オートロック付きのワンルームマンションを女性のみ完備しています。寮は当院と河辺駅の間にありますので、どちらに向かうのにも3分くらいで便利ですね。男性は同等のマンションを病院で借り上げています。

専門看護師、認定看護師

 当院では専門看護師、認定看護師の資格取得を必要時出張扱いでサポートしています。今はがん看護専門看護師が2人、緩和ケア認定看護師が1人、がん化学療法看護認定看護師が1人、皮膚・排泄ケア認定看護師が2人、感染管理認定看護師が2人、救急看護認定看護師が1人、訪問看護認定看護師が1人いますが、まもなくがん看護専門看護師がさらに1人、がん性疼痛看護認定看護師が1人、皮膚・排泄ケア認定看護師が1人、糖尿病看護認定看護師が1人、誕生する予定です。今後は精神科領域、手術看護、認知症看護などの分野で誕生させたいですし、訪問看護認定看護師も増やしていきたいです。これらのスペシャリストに活躍してもらうにはジェネラリストの存在が不可欠ですので、ジェネラリストの育成、教育にも力を入れていくつもりです。

今後の展開

 看護師一人一人に個性がありますので、それを活かせる職場作りを行います。看護師がお互いに関心を持って、いいところを伸ばし合いながら安心して働ける職場にしたいですね。看護師の能力は様々です。お互いを認め、お互いの良いところを見せていけるような環境が大切です。私たちが安心できると、患者さんの安心にも繋がります。

ともに働きたい看護師の人物像

 訪問看護認定看護師や緩和ケア認定看護師に退院調整だけを期待する病院もあるようですが、当院はそういったコーディネートだけでなく、患者さんとの関わりを重視したいと考えています。そこで、当院では患者さんの意志決定にも認定看護師が直接関われるよう工夫しています。また、緩和ケア認定看護師は日本医療リンパドレナージ協会の資格も持っておりますので、リンパ浮腫に関する研修や外来を開いています。このように、看護師が持っているものを活かして、患者さんのために役立つことのできる病院にしていきます。
 当院には看護補助者も大勢いますが、足裏マッサージのお店で働いていた人もいれば、保育士や理容師の資格を持った人もいます。そういう人たちにシーツ交換だけをしていただくのではなく、広く活躍してもらいたいんですね。そういった特別な資格でなくても構いませんので、活かせるものを持ってきてほしいですね。

看護師として働く方へのメッセージ

 今の若い看護師さんたちは患者さんへの言葉掛けでも躊躇が見られますし、小さい頃から狭い人間関係の中で育ってきているうえに、親御さんも子どもに努力する体験をさせないのかなと思います。しかしながら「石の上にも三年」です。辛いことがあっても、物事を多角的に、そしてポジティブに捉えると、そのことが自分にとってどんな意味があるのか分かってきます。一つの出来事を色々な側面から見て、何かを感じ取れるような人になってほしいです。青梅はいいところですし、当院はいい病院ですが、やはり急性期病院としての厳しさはあり、甘くはありません。でも、周囲から温かい声かけもありますし、しっかり教育しますので、自分を成長させたい人は勇気を持って飛び込んできてくださいね。

職場訪問

東3病棟 小児病棟

小児病棟は小さなお子様が楽しめるよう、廊下が海のトンネルになっています。海には亀やイルカが泳ぎ、空にはかもめが飛んでいます。廊下の窓には太陽、特に子供の目線に合わせて光るステンドグラスも設置されています。遊び場としてプレイルーム「くまさんの森」も用意しております。また七夕飾りをはじめ季節に合わせた飾りをしたり、クリスマス会を小児科医と一緒に子供達と楽しんでいます。

東4病棟

東4病棟は、泌尿器科・リウマチ科・眼科・皮膚科・口腔外科などの混合病棟です。ほとんどがクリティカルパスに該当する患者さんのため、予測性のある看護ケアを行っています。
看護方式は、固定チームナーシングと一部受け持ち制で、入院から退院まで患者さんのケアを継続して行えるようにしています。
「仕事は楽しく、みんなで協力しながら働きやすい病棟を作りましょう!」を目標にスタッフ一同がんばっています。新人もプリセプターを中心に「病棟全体で育てる」を合言葉にやさしく時には厳しく指導しています。当病棟で実習を経験した学生が「東4病棟で働きたい」と希望して就職したスタッフも大勢います。ぜひ東4病棟に希望してください。お待ちしています。

西3病棟

年間分娩件数が約1000件で青梅市の出産の1/2、西多摩地域の1/3を対応しています。20年4月より開設した助産師外来により更に妊産婦の継続したケアができるようになりました。また出産で退院後1週間目には無料で授乳相談室を開設し、育児全般の相談を受け付けており、母乳率も増加しています。

南1病棟

南1病棟は脳神経外科・神経内科・耳鼻咽喉科の混合病棟です。
3科の看護の専門性を高めるための勉強会は医師やコ・メデイカルの協力を求め、多方面からの知識を基に患者様の回復や自立に役立てています。日常生活援助や家族支援、チーム医療など看護の原点がここにはあります。また、ナースステーションではアロマを焚いて看護師も癒される環境を作っています。チームワークよく楽しい病棟です。一緒に働きませんか!

新4病棟

地域で病気の上位を占める心臓疾患の方々がたくさんいらっしゃっています。
心臓カテーテル検査は年間1,300件もあり、診療・看護・検査・放射線科とチーム医療で取り組んでいます。また日本ではまだ珍しい盲腸ポートの手術を受けられる方の入院も受け入れています。
勉強会を基礎コースと専門コースに分け、新人からベテランまでが循環器疾患の知識が身につき、看護ケアに活かせるように病棟全体で支援しています。

血液浄化センター

当センターでは血液透析や腹膜透析を行っています。当院の特徴としては、急性期病院であることから血漿吸着をはじめとした11種類の特殊治療を行っています。

救命救急センター

ヘリポートを有し、西多摩医療圏で唯一の三次救急対応の救命救急センターとして救命救急に日々尽力しています。
夜間や休日の小児救急も担当しています。いつでも、どなたでも安心して受診してください。

東京DMATとして活躍中!!

2004年に全国に先駆けて東京DMAT(災害派遣医療チーム)が設置され、当院は東京DMAT指定医療機関17施設の1施設となりました。隊員は、東京都の隊員養成研修を受講し、災害現場での医療ノウハウを取得した後に隊員となっています。
DMATは災害や事故の際にいち早く現場に駆けつけ救命医療を提供する「機動力のある、トレーニングを受けた医療チーム」で、医師・看護師・事務官で構成されています。当院では20名がDMAT隊員として登録され、災害時にはすぐに出動できるように常時待機しています。

先輩ナースによるリアルトーク

1.新人

宮城賀奈子

林香織

青梅市立総合病院に入職を決めた理由をお聞かせください。

宮城:家から通えることと西多摩地区で唯一の三次救急病院であることに惹かれました。二次救急よりも三次救急の病院で高度医療を学びたかったし、1歳からこの近くに住んでいますので、地域の方々の医療に貢献したかったんです。看護学校の実習で当院の呼吸器内科、脳神経外科、リウマチ膠原病内科、産婦人科、精神科、消化器内科を回ったのですが、「どうしてこうしたの」、「この患者さんに必要なことは何だと思う」、「在宅に帰すためには何が必要かな」などと質問され、考えさせられる実習ができました。地元の患者さんが多いですし、常に患者さんのことを考えた、地域に密着した大病院なんですね。一方で、山からヘリコプターで運ばれる患者さんや他院から転院してくる患者さんも多いです。また、がん拠点病院でもあるので、がんの患者さんが多く、勉強になると思いました。

林:青梅市出身ですので、小さい頃から知っていた病院でした。高校生の頃、年上の友達が当院で出産して、「助産師さんが優しかった」と言っていたのを聞き、私も助産師に憧れました。そこで、助産師課程がある杏林大学を選び、大学4年生のときに助産師課程を専攻して、当院に実習に来ました。実習では先生方からも本当に親切に教えていただきました。スタッフも、雰囲気もいい病院だと思いましたし、医師と看護師も垣根が低くて、いい関係性を築けていると感じました。実際に入職してみると、医師に話しかけにくいということもないですし、先輩方は新人助産師にも丁寧で、できているところはできていると評価してくださいます。夜勤のときには振り返りもあり、時間を割いて学ばせていただいています。これから後輩ができますが、私もそういう指導を心がけていきたいです。

現在の仕事の内容を教えてください。

宮城:1日4人から6人の患者さんの日常援助が中心です。内服や点滴などの業務のほか、在宅に帰られる患者さんがいらっしゃれば、ご家族と話をしないといけません。緩和ケアの患者さんと話すこともありますが、まだ新人ですので、深い関与はできないですね。

林:産科病棟で産科の患者さんや未熟児室の新生児を看るほか、分娩も担当しています。入院の患者さんは褥婦さんや切迫早産の妊婦さんもいらっしゃいます。分娩室での仕事は1月から担当していますが、助産師ならではですね。最初は1日1人程度で少し寂しかったのですが、今日は忙しかったです。先輩方に助けていただきながら乗り切りました。

お仕事のどんなところに遣り甲斐を感じますか。

宮城:患者さんに「ありがとう」とか、「あなたに話せてよかった」と言われると、辛くても遣り甲斐を感じます。病状が悪くなる患者さんもいらっしゃいますが、良くなる患者さんもいらっしゃいますので、退院されると、嬉しくなりますね。

林:お母さんがふうふう言っているときからずっと一緒にいますので、無事に赤ちゃんが出てきて、お母さんの喜んだ顔をまず見て、次にご家族の方々を見ると、良かったなと心から思います。切迫早産の患者さんは元気なのに入院しなくてはならず、とても辛そうなので、入院中は必ず支援しようと思っています。そんな患者さんから赤ちゃんが産まれると、特に嬉しいですね。分娩は新人が主に担当し、不安な部分は先輩方が助けてくれますが、お母さんへの言葉がけ一つで否定的に捉えられることもあり、気を付けています。

病棟の雰囲気はいかがですか。

宮城:平均年齢が高めなので、ベテランの先輩方が多く、皆さん、優しいですね。やりにくいことも特になく、むしろ頼りになるという感じです。経験豊富な先輩方ですので、私が辛いときには「大丈夫」と声をかけてくださり、恵まれていると思っています。

林:先輩方は優しいですよ。ただ、命を預かる仕事なので、私がおろそかにしてしまったところは厳しく指導されます。でも、厳しい指導を受けながらも、新人の私のことを考えてくださっているんだなあと有り難く噛み締めています。

新人教育については、いかがでしたか。

宮城:最初の1週間で、点滴や麻薬の使い方などの必要最低限のことを学びます。病棟に配属後はプリセプターさんが引き継ぎ、採血などを習いました。引き継ぎの際、プリセプターさんに私がどれだけのことができるのかという情報も渡っているんですね。中央での新人教育と病棟が連動しているのが特徴だと思います。ほかの病院では「看護師なんだからやってよ」と言われ、困ったという話も聞きます。当院の研修は少しずつ進んでいきますので、1カ月は何も触らせてもらえません。他院に行った友達の話を聞くと、最初は焦ってしまったのですが、今は分からないままやるより良かったと思いますね。

林:色々な視点から色々なケアを共有しています。共有することで、「ほかの病棟ではこんなことをするんだな」など、知らないことを学べます。ラダーシステムは全部を把握しているわけではないのですが、達成目標が分かりやすいのがいいですね。最初は夜勤もないのですが、徐々に経験していきます。

プリセプター制度はどのように機能していますか。

宮城:新人3、4人に対し、3人のプリセプターさんがいます。病棟に必ずプリセプターさんがいらっしゃるので、誰に聞いたらいいのか分からないということがありません。5月ぐらいまではプリセプターさんは自分の業務からは離れ、新人の教育に専念しています。常に一緒に仕事ができるので、安心ですね。

林:既卒4人、私を含めて全くの新人2人の6人に対して、3人のプリセプターさんがいます。2人は助産師、1人が看護師です。マンツーマンではないし、いつも一緒の勤務になることはないのですが、「最近、どう」などと聞いてくれますよ。カジュアルな感じで相談に乗ってくださり、アドバイスをいただいています。

どんなことが勉強になっていますか。

宮城:呼吸器内科病棟ですので、肺炎、肺がん、呼吸困難の患者さんが中心ですが、急性期、慢性期、終末期と幅広いケアが学べることでしょうか。急性期は一般的な人工呼吸器や非侵襲のBiBAPの患者さんのケアが学べますし、突然、呼吸困難になった患者さんへの対応、その後の医師への伝え方なども教わっています。

林:日々、勉強ですね。学んだこと、次はこうしたいと思うことを活かしていきたいです。分娩に関しては報告、連絡、相談の「ほうれんそう」が大切です。妊婦さんが多いと大変ですが、どうやって赤ちゃんを出すのか、どうしたら出しやすくなるのかといった手技も含めて、勉強しています。

福利厚生面でのメリットを教えてください。

宮城:忙しい病院ですので、有休も多くいただけるわけではありませんが、休み希望は必ず聞いてくださいますので、家族の用事などは優先できます。師長さんが「皆さん、どうぞ」と言ってくださっているので、助け合っています。主婦の方も多いですし、子どもさんの話で盛り上がっていますね(笑)。夜勤や準夜勤の場合は専用の駐車場を無料で使うこともできますよ。

林:休み希望を出していなくても連休になっていることも多く、休めていると思います。働きやすい病院ですよ。忘年会や送別会は盛り上がりますね(笑)。院内旅行ではディズニーシーなどにお安く行くことができます。

将来の目標をお聞かせください。

宮城:三次救急の病院に勤めているので、技術や知識を得たうえで、ICUや急患室で働いて、瞬時の判断をしてみたいです。方向性は未定ですが、認定看護師にもチャレンジしたいと思っています。

林:2年目になると新人とは言っていられなくなるので、患者さんからもスタッフからも信頼される助産師になりたいです。先輩方の接し方を見ながら、自分のスタイルを模索しているところですが、患者さんに嫌な思いをしていただかないことが目標です。患者さんの心を和ませられる助産師になれればと思っています。

青梅市立総合病院に入職を考えている看護師さんや看護学生にメッセージをお願いします。

宮城:優しい先輩が多く、教育体制が整っている病院です。二交代、三交代が選べる病棟もありますし、そういう病棟では二交代、三交代を途中で変えることもできますので、どちらも選べる点がいいと思います。先日、私が駐車場まで歩いていると、先輩が「辛くない」と聞いてくれて、自転車を降り、駐車場まで一緒に歩いてくれました。辞めたいと言っている友達もいないですし、疲れていても頑張れる、働いていて楽しい病院です。

林:人間関係がとても良く、働きやすい病院ですし、青梅市の皆さんに頼りにされている病院だとも思います。新人教育もきちんと受けられますし、既卒の方、ブランクのあった方、看護師ではあったけれど助産師は初めての方など、色々な方がいますので、大丈夫です。是非、一緒に働きましょう。

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2.認定看護師

小松あずさ

青梅市立総合病院へ入職を決めた理由をお聞かせください。

 山形の高校を卒業して、慈恵看護専門学校に進学し、そのまま慈恵医大の病院に勤務していたのですが、ちょうど父の転勤があり、実家が青梅に移ってきたのです。そこで、転職にあたっては実家の近くの病院にしようと思いました。青梅市立総合病院は地域のがん拠点病院ですし、これまでの経験を活かして、地域のがん患者さんに貢献をしたかったのが理由です。

認定看護師を目指そうと思ったきっかけはどんなことだったのですか。

 看護師になり、消化器内科などの混合内科、泌尿器科と心臓外科の混合病棟、呼吸器内科と循環器内科の混合病棟で働いてきたので、消化器、泌尿器、呼吸器のターミナル期の患者さんに多く接してきました。看護師になって10年目になった頃、もっと知識や技術を持って患者さんに接していきたいと思ったのがきっかけです。がんのケアについての学びを深めたかったですし、認定看護師を目指すなら分野は緩和ケアでと考えていました。

認定看護師になるための研修や実習はいかがでしたか。

 東京都清瀬市にある看護協会の研修学校に行きましたが、授業ごとのレポートが大変でした。週末は特に忙しかったですね。確かに学びは大変なのですが、自分に向き合う時間が増えるのは貴重で、逆に辛い面もありました。患者さんとも向き合い、自分にも向き合う日々でしたね。
 実習は埼玉県立がんセンターで行いました。これまで一般病棟の経験しかなかったので、緩和ケア病棟に初めて行き、環境が整っていたことに驚きました。スタッフの患者さんへの接し方がその場その場を大切にしていて、「ちょっと待ってね」と言うことがないんですね。私もその場その場で患者さんと話せる時間を大事にして、患者さんが語りたいときに寄り添えるような看護師でいたいと思いました。
 看護師だけでなく、医師はもちろん、ボランティアの人たちや患者さんのご家族など、様々な職種の人たちが関わっていることの大切さも改めて感じました。ボランティアの人たちが催しものをしたり、傾聴ボランティアの人がいらしたり、栄養課のスタッフが蕎麦屋さんの格好をして、お蕎麦を配ったこともありましたよ。

認定看護師になるために何が必要だと思いますか。

 バランスの取れた人が向いているでしょう。患者さんに接するだけではなく、ほかの看護師、医師や管理部門のスタッフとも交渉することが多いので、物事を偏らず、色々な方向から考えられ、柔軟性のある人がいいですね。

現在のお仕事内容をお聞かせください。

 呼吸器内科病棟でスタッフとして勤務しながら、ケアの実践をしています。認定看護師としての仕事としてはリンパ浮腫外来があります。「医療リンパドレナージセラピスト」という資格を取ったので、週に1日の午後に行っています。これまでリンパ浮腫の患者さんは発症してもケアを受ける場所が少ないので、困っていらっしゃったんですね。今は「ケアしてもらえる場所ができて、嬉しい」とおっしゃるので、私も嬉しいです。

お仕事で、どんなことが遣り甲斐になっていますか。

 リンパ浮腫外来では、治る、治らないという面はありますが、ケアをした分だけ結果が出ると実感できることでしょうか。単なる腕のケアに留まらず、がんを抱えながら生活している患者さんのサポートをしていけることは私が仕事をしている意味なのではないかと思っています。

苦労していることはありますか。

 病棟に配属しながら認定看護師としての仕事をしていますので、病棟の勤務との兼ね合いがあることでしょうか。もっと時間がほしいですね(笑)。リンパ浮腫外来の枠も増やしていただきたいです。

緩和ケア認定看護師がいることで、青梅市立総合病院がどう変わったと感じますか。

 当院は私のほか、がん看護専門看護師、がん化学療法看護認定看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師、感染管理認定看護師、救急看護認定看護師、訪問看護認定看護師がいますので、かなり充実していると思います。
 私の分野で言えば、肺がんの化学療法の患者さんのケアが挙げられます。当院は肺がんで化学療法を受けている患者さんが多いのですが、入院の際には様々な思いがありますし、入退院を繰り返しながら治療しておくことは大変です。病気に対する思いを受け止め、患者さんが毎日、何を思って、これからどんなふうに生活していきたいのかなど、患者さんをできるだけ知るようにしています。患者さんが病気と一緒に生活する力を持ってほしいと願いながら関わっていますね。痛みのある患者さんには痛みのアセスメントも取っています。後輩が読んでくれたらいいなと思いながら、看護記録を意識的に書いています。

今後の目標をお聞かせください。

 緩和ケアは広いです。これからも、がんとともに生きている方々の支援に力を入れていきたいですね。リンパ浮腫の患者さんも多いので、私の持っている専門的な知識や技術を活かしながら、潜在的な患者さんを拾い上げてサポートしていきたいです。そのためには私一人ではなく、一緒にケアに携わってくれる仲間の存在が不可欠なので、皆で頑張っていけるような体制が構築できたらと思っています。

認定看護師を目指す看護師へメッセージをお願いします。

 緩和ケアは看護の原点です。患者さんと向き合う中で勇気が持てるようになったのは私の一番の収穫でした。患者さん一人一人を大切にした看護をしていきたい、そういうケアを目指したい方と一緒に頑張っていきたいです。
 認定看護師はなりたくてなれるものではありません。あくまでも病院のニーズがあってなれるものですから、チャンスを掴むのは難しいかもしれません。病院のニーズが何かを考えながら、組織の中で働くことの大切さを忘れないでいてほしいです。

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3.専門看護師コース受講中

飯尾友華子

青梅市立総合病院へ入職を決めた理由をお聞かせください。

 看護師の仕事をしながら大学に通い、その後、大学院に進学したいと思うようになったんですね。大学院で何を専攻しようかと考えたときに、これまでがんの患者さんに接する機会が多かったし、これからもがん患者さんは増えると予想されることから、がん看護専門看護師のための勉強をして、臨床に活かしていくことにしました。しかしながら、進学にあたっては費用もかかりますので、全面的にバックアップすると言っていただいた青梅市立総合病院に決めました。

大学では何を専攻されたのですか。

 経営学です。看護師になって10年目になり、看護業務はできるようになっていたし、病院の中の組織も見え始めてきましたが、病院全体の組織としての動きや医療界の特殊性について学びたいと思いました。医療と離れた勉強をすることで、自分の立場を明確にしたかったという狙いもあります。経営学部で主に組織論を学びましたが、とても貴重な経験でしたね。同級生には一般企業のOLさん、サラリーマンのほか、カメラマンやデザイナーなど、専門性を極めた人たちが独立を考えて経営を学びに来ている人たちもいました。彼らの姿を見て、自分がどんな専門性を持つべきか、導かれたような気がします。幅のある人間関係の中で過ごせたことは看護の中で患者さんを理解するうえで役に立っています。

専門看護師の分野の中でがん看護を選ばれた理由をお聞かせください。

 がん患者さんが増えてきていることと、実際に看護している中で奥が深いと感じているからです。告知を受け、手術をし、そこで治れば問題ありませんが、再発したり、治らないときにケアをしなくてはいけません。ターミナル期は看護師としてやるべき仕事が多く、幅が広くて遣り甲斐のある分野ですね。

大学院での勉強はいかがですか。

 病院で全面的な支援をいただいているので、同級生の中で最も恵まれた環境で学べることをとても感謝しています。大学院での授業は就業時間内の扱いですし、半日は働いては、半日は学校という日もあります。同級生からは羨ましがられていますね(笑)。大学院に進学するにあたり、仕事を辞めてしまう人もいますが、辞めてしまうと実践の場がなくなりますので、そこが用意されていることが有り難いです。大学院は平日に週2回の夕方から、土曜日は全日、授業があります。私はがん看護専門看護師のコースに所属していますので、現場とリンクさせながら勉強を進めています。
 武蔵野大学にはがん看護の専門看護師であるCNSコースの立ち上げで中心になられた教授もいらっしゃり、講師陣は素晴らしいです。勉強は大変ですが、魅力があり、面白いですね。

専門看護師になるために何が必要だと思いますか。

 信念でしょうか。何のために専門看護師を目指すのか、軸がきちんとしていないと、忙しくなったときに目標がブレてしまいがちですので、目標を持って頑張れる人が向いていますね。

青梅市立総合病院には既に2人のがん看護専門看護師がいらっしゃいますね。

 まだ一緒に仕事をしていないのですが、お話をさせていただく機会はあります。私はどうしても視点が狭くなるのですが、2人の先輩は広い視点で問題を考えていらっしゃるので、私もそうなりたいですね。緩和ケアでは痛みのコントロールが非常に重要ですが、緩和ケアチームに入っている一人は専門看護師として痛みのコントロールに力を発揮しています。その姿がとても素敵なんですよ。専門看護師ができる仕事は多様にありますので、私も早く一緒に活動したいですね。

現在のお仕事内容をお聞かせください。

 外科病棟で、周手術期の看護がメインです。消化器、乳腺、血管、呼吸器の患者さんのほか、もともと外科の医師の患者さんで、手術をせず、ターミナル期に移行した方々も看ています。

お仕事のどんなところに遣り甲斐を感じますか。

 手術がうまくいって、順調に退院される患者さんを見ると、心置きなく、身も心も楽になりますね。また、ターミナルの患者さんが苦しまないように、色々なケアをしながら、最後にお見送りをしたときに、ご家族の方が私たちのケアに満足していたという表情をなさったときや私たちへの感謝の気持ちを感じたときも遣り甲斐を感じます。また、苦しんでいた患者さんが苦しまなくなったり、在宅に戻ったり、外出、外泊などができたりしたときも喜びがあります。

苦労していることはありますか。

 外科病棟ですので、周手術期の患者さんもターミナル期の患者さんもいらして、業務量が多いので大変です。手術後の患者さんの順調な回復を考えつつ、ターミナルの患者さんのケアをするのはハードですが、うまくできると、ある意味で嬉しいですね。

飯尾さんが専門看護師になれたら、青梅市立総合病院の看護はどう変わるでしょうか。

 現在、既に2人のがん看護専門看護師がいますので、私が3人目になります。今後、がん拠点病院として、地域の皆さんに啓蒙活動をより一層、行っていけるのではないでしょうか。院内でも、がん患者さんに対するケアの質が向上すると思います。がん患者さんを取り巻く環境は、金銭面にしろ、ご家族との関係にしろ、とても複雑なので、専門看護師が積極的に介入することで、ほかのスタッフの負担を軽くしたいですね。3人いれば、病棟中をラウンドできるだけでなく、外来にも入っていけます。病棟では病棟の看護師もケアしていますが、外来では看護師も手一杯ですし、医師も患者さんと話す時間がそこまであるわけではないので、外来に専門看護師が入ることは意味があるでしょう。

今後の目標をお聞かせください。

 患者さんやご家族から信頼される看護師になりたいです。患者さんやご家族が辛いときに、「何か話してみよう」、「そばに行ってみよう」と思われる看護師が理想ですね。そして、ほかの看護師が専門看護師になりたいと思ってもらえるような専門看護師でもありたいです。

専門看護師を目指す看護師へメッセージをお願いします。

 専門看護師には必ずなれますので、夢を持ってほしいです。

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