「介護老人保健施設 ぽっかぽか」紹介ページ

HOSPITAL INFO ナース版

vol.141

介護老人保健施設 ぽっかぽか

URL
http://taijukai.com/pokapage.html
住所
〒349-0221
埼玉県白岡市上野田357-1
TEL
0480-90-5666
  • 施設の特徴
  • トップインタビュー
  • 職場訪問
  • 先輩ナースによるリアルトーク

施設の特徴

 JR宇都宮線の白岡駅から徒歩15分の場所に2002年に開設された介護老人保健施設である。入居定員は95床で、デイケアセンターのぽっかぽかも併設している。専門性の高い認知症棟や最新の機械を導入したパワーリハビリテーションが特徴で、多くの入居者の自宅復帰を支援している。
 運営母体の社会福祉法人大樹会は「長寿」、「尊厳」、「介護」の基本理念のもと、これまで社会を担ってきた人々の人格を尊重し、お世話することに努めている。設立以来、身体拘束を行わず、事故防止に最善を尽くしている。また、法人内のケアハウス「パインピア」には蛍の生息する川の流れを作り、寝たきりの高齢者でも日本の原風景を楽しめる施設になっている。

トップインタビュー

ぽっかぽかの特徴

大樹会は特別養護老人ホームからスタートした法人ですが、ケアハウス、グループホーム、老人保健施設、ショートステイ、保育園と開設してきました。どれ一つとして同じ施設はありません。ご相談があれば、法人内のどの施設が適しているのか、ADLなどを加味してお勧めしています。その中で、ぽっかぽかは老人保健施設として、急性期を終えた方の在宅復帰を支援しています。したがって、リハビリテーションのご希望が多いですね。また、ご自宅にいらっしゃる方がデイケアセンターを使われたことがきっかけになって、老健に入居したいと希望されることもあります。ぽっかぽかでは看護師、介護職、リハビリのスタッフがそれぞれの専門性を活かしながら連携を取り合い、入居者の方々に密接に関わっているのが特徴です。また、敷地内は植物も豊富です。フェンス沿いにはバラを植えており、四季咲きのものもありますので、冬も綺麗ですよ。栗の木や柿の木もあり、収穫が楽しめますし、茶畑もあります。茶摘みをして、施設内で炒っていただいたりもします。法人全体に植物が溢れていますね。保育園にはブルーベリーがあり、園児が摘んで食べていますよ(笑)。

ぽっかぽかの歩み

大樹会の井上直樹理事長が白岡市の出身ということもあり、2002年の開設以来、地域密着の姿勢を打ち出してきました。地域の方々には「何かあったら、ぽっかぽかにおいでよ」という親しみを持って接しています。お祭りは最大のイベントですね。入居者の方々だけでなく、地域の方々も楽しみにしてくださっています。道路を封鎖し、露天商に来ていただいて、花火も打ち上げるなど、昔の鎮守様のお祭りのような雰囲気を味わってもらっています。何千人規模の来場者があり、ボランティアの方々など、地域を巻き込んでのお祭りです。

ぽっかぽかの課題

地域内に様々な施設ができてきましたので、当施設の認知度を向上させていくことが課題です。施設内に関しては入居者の方々により楽しんでいただけるようなイベントやサービスを考えていかないとと思っています。

ぽっかぽかで学べること

看護師の年齢層が幅広いので、それぞれのキャリアに合わせた形で勉強できます。研修も手厚いですよ。看護職のみならず、介護職の勉強会なども充実していますし、外部の研修に出席も可能です。

求められる看護師像

入居者に対してだけではなく、スタッフ間においても、相手が何を欲しているのか、先を読める方、他人を慮ることができる方がいいですね。そして、明るい方です。当施設の2階に認知症棟があります。しかめっ面の入居者の方に笑顔を向けると、笑顔が返ってくるのですが、その笑顔がとても素敵なんです。私は母から「相手は自分の鏡なのよ」と言われて育ちました。笑顔で接すれば笑顔が返ってきますよ。スタッフは皆、優しいので、不安なくお越しください。

今後の展開

2025年に向けて、施設が増えるかもしれません。これからスタッフも多くなりますので、施設間の連携をどう取っていくのかが課題ですね。スタッフが情報交換しやすい仕組み作りやルール化を検討しています。

入職を希望する看護師へのメッセージ

心配せずに、いらしてください。復職支援についてもバックアップ体制がありますので、大丈夫です。介護職のスタッフも育児休暇後には皆、戻ってきますし、子育てとの両立も可能です。スタッフ皆が働きやすい職場であるよう、私たちも努力しています。

職場訪問

看護師と他職種間の連携

間中看護師:介護職のリーダーに毎日の申し送りをしていますし、介護職からも書面などで伝えられます。介護職が人手不足の時間帯もありますので、看護職が声をかけ、手伝うこともありますね。リハビリのスタッフとも関係は良好です。入居者一人一人についてのカンファレンスがあり、アセスメントをしっかり取って、看護師、リハビリ、介護職でコメントをつけています。

職場の雰囲気

間中看護師:和やかですね。薬の部屋はありますが、看護師が常駐しているわけではありません。看護師だけの部屋があると、ほかの職種のスタッフはノックして入ってきますので、一体感が出にくいんですね。でも、当施設は看護師と介護職が同じ部屋なので、コミュニケーションを取りやすいです。

松坂看護部長:「こういうふうにしたいんだけど」と、お互いに相談し合い、解決に向けて、トータルな連携が図れています。リハビリにしても、相談室にしても同様で、多職種が関わっていますから、どこかの部署が勝手に決定するということがありません。

先輩ナースによるリアルトーク

ぽっかぽかに入職したきっかけ

松坂:仕事仲間の社会福祉士が大樹会の理事長と知り合いで、ぽっかぽかを立ち上げるときにお誘いを受けたのがきっかけです。それまでは診療所の外来や病棟で働いていました。ぽっかぽかには立ち上げ以来、13年勤務しています。

間中:私は大樹会の特別養護老人ホーム「伊奈の里」で介護福祉士として働いていたんですが、看護学校に通うために退職しました。看護師の資格を取得し、療養型の病院に2年、勤務したあと、大樹会に戻ってきたんです。ぽっかぽかに勤務するようになって2年目です。

現在の仕事内容

松坂:管理職業務もありますが、現場の仕事も行っています。老健、デイケアセンター、小規模多機能型といった施設全体を見て、環境などをチェックしたり、医師への連絡もしています。

間中:入居者の健康管理、体調管理がメインです。お風呂の前には傷のある方の処置なども行います。部屋ごとの受け持ちはなく、1階、2階と担当を分けています。入居の方が続くと忙しいですね。

仕事の遣り甲斐

松坂:高齢者は人生の先輩ですので、色々なことを教えていただいています。男性は戦争の話をされたりしますが、女性は苦労してきた話が多いですね。私もこれから苦労するのかなと思ったりします(笑)。一方で、私たちの方は医療知識を持っているわけですから、それをお伝えして、皆さんが少しでもいい方向に進んでいくように努めています。

間中:私も高齢者のお世話が好きなので、大樹会に戻ってきました。介護職も経験しましたが、看護師しかできない仕事があるので、知識と資格を得て、看護師ならではのケアを実現したかったんです。体調管理をきちんと行いながら、入居者の方々に楽しく、笑って過ごしていただければと思っています。くだらない話も結構しますね(笑)。

勉強になっていること

松坂:介護保険制度が始まって、かなり経ちますが、一般の方々に知識が広まっているとは言えません。そういったことをどう伝えていくかということは勉強になりますね。私自身も知識を増やしているところです。また、最近は「健康寿命」という言葉もありますが、いかに元気でいられるかということや生活支援のあり方も学んでいます。

間中:ご家族とのコミュニケーションですね。施設長である医師との距離が病院よりも近いので、密に情報交換しています。医療者が当たり前のように使う用語が一般の方々には意外に知られていないので、ケアスタッフにも注意を促しつつ、いかに分かりやすく伝えていくかが課題です。

新人へのサポート

松坂:全くの新卒看護師は入職してきませんので、入職者はある程度の技術を持っていますから、当施設での方法を教えていくことが研修の中心です。問題が出るたびに皆で解決するようにしています。

間中:私が入職したときは先輩に1日ついて仕事を覚えました。病院でのプリセプター制度とは異なり、先輩は日替わりとなります。プリセプター制度の良さもありますが、日替わりでの良さはそれぞれの先輩の方法を学べることですね。仕事が少しずつできるようになったら、先輩についてもらいながらも、メインは私がするというふうに独り立ちに向かっていきました。ゆっくり覚えられましたよ。最近は私も教える側ですが、自分のやり方で合っているのかを先輩に聞きながら、教えるようにしています。

福利厚生

松坂:休日の希望を事前に聞き、それを考慮したシフトを組んでいます。休みはほぼ希望通りですね。当施設はユニークなネーミングが多く、皆勤手当は「おっとどっこい」という名称です(笑)。研修旅行もあります。1泊2日で、研修が1日、観光が1日というスケジュールなんです。これまでは日光、軽井沢、八ヶ岳などに行きました。

間中:有給休暇は取りやすいですね。1時間遅く出勤するといった時間ごとの有休もありますので、子どもさんがいるスタッフも安心して働いています。新年会、忘年会、新人歓迎会などのイベントもあります。

今後の目標

松坂:事例研究を行うなど、看護研究を進めていきたいです。

間中:ほかの部署との連携を深めていきたいです。私も介護職の経験があるので、介護職が考えていることを理解できます。介護職も引っ張っていきながら、同じ法人の仲間として、方向性を一つにして、理念に近づいていきたいですね。私自身は楽しいことが好きですし、入居者の方々がさらに楽しくなるようなことを考えていきます。

入職を考えている看護師へのメッセージ

松坂:若いスタッフも、キャリアのあるスタッフも楽しく働いています。当施設ではお茶を淹れるときにやかんやプラスチックのカップを使わないんです。急須を使って煎茶を淹れ、入居者の皆さんに瀬戸物のお茶碗でお出ししています。そういう心遣いがあり、皆が優しくて、笑顔のある施設ですね。是非、見学にいらしてください。

間中:見学にいらしたら、入居者の方々の笑顔を見てほしいです。イベントの多い施設ではありますが、イベントのない日でも笑って過ごしてくださっている方々が多いんです。そんな雰囲気を感じてください。きっと入職したくなりますよ。

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