「財団法人 東京都保健医療公社 多摩北部医療センター」紹介ページ

HOSPITAL INFO ナース版

vol.31

財団法人 東京都保健医療公社 多摩北部医療センター

URL
http://www.tamahoku-hp.jp/
住所
〒189-8511
東京都東村山市青葉町1-7-1
TEL
042-396-3811
  • 病院の特色
  • 看護部理念
  • 教育プログラム
  • 看護責任者からのメッセージ
  • 職場訪問
  • 先輩ナースによるリアルトーク

病院の特色

院長から

 当センターは東京都多摩老人医療センターとして高齢者に対する専門医療を行ってきましたが、2005年4月より東京都保健医療公社の多摩北部医療センターとして再スタートしました。現在は小児から高齢者までの全年齢を対象とする急性期病院として運営され、近隣5市の中核病院として地域に貢献しています。患者さん、地域の医療機関に信頼される良い病院、そして職員にとっても良い病院を目指しています。医療レベルの向上のため、看護部門においても教育・研修体制の充実に努めておりますが、より良い医療を提供するためには職員にとって働きやすい環境をつくることも大切と考えています。そのため、看護の勤務体制における二交代制の導入、業務改善のための薬剤師病棟常駐なども積極的に行っています。私たちと一緒に頑張っていただける看護師の皆さんを募集しています。

当院の概要

 多摩北部医療センターは、開設23年目の総合病院であり、東村山市、清瀬市、東久留米市、小平市、西東京市からなる北多摩北部医療圏の中核病院の一つと位置づけられています。
 2005年3月まで、都立の「東京都多摩老人医療センター」として、高齢者を対象に専門医療を行ってきましたが、同年4月に東京都保健医療公社に運営が移管され、多摩北部医療センターとして再スタートしました。
 現在は小児から高齢者までの全年齢層を対象とする急性期病院として運営されており、06年5月に地域医療支援病院、08年8月に病院機能評価機構の認定を受けています。
 多摩北部医療センターは内科系・外科系の21の診療科からなり、病床数は344床です。内科系では、内科、血液内科、循環器内科、神経内科、精神科、内分泌・代謝内科、消化器内科、呼吸器内科があり、05年4月から小児科が加わりました。外科系には外科、脳神経外科、整形外科、泌尿器科、眼科、歯科口腔外科、耳鼻いんこう科、皮膚科、婦人科、麻酔科、歯科口腔外科があり、そのほか放射線科、リハビリテーション科を備えています。
 現在のところ、患者さんは高齢者が大半ですが、若い方も増えて、特に小児患者が急増しています。重点医療として救急医療とがん医療を掲げ、内科・外科系、小児科とも、常に救急を受け入れる体制をとっています。このほか過去22年間の歴史の中で培ってきた高齢者に対する専門医療の経験を生かし、高齢者に対するがんの低侵襲治療にも重きを置いています。放射線治療、内視鏡的治療、手術療法、抗がん剤による化学療法いずれにおいても、高齢者に適した治療法の開発と実施に取り組んでまいりました。前立腺がんに対する小線源療法もその一つです。

当院の使命

 当院の使命は地域の中核病院として信頼される病院であることと考えています。地域のニーズに応える「特色ある医療」としては重点医療として掲げている救急、がん医療に加え、これまで実績を積み上げてきた高齢者に対する専門医療の継続、地域からの期待が大きい小児医療が挙げられます。小児医療に関しては、北多摩北部医療圏で都立清瀬小児病院が統合移転した後、小児二次医療を担うことが義務付けられており、体制整備を進めているところです。
 当院はまた、地域医療支援病院としての役割を担うことが求められています。地域医療機関と密接な連携をとって役割分担を図り、当院に期待される医療の実現を目指していかなければなりません。今後は病病連携、病診連携の強化が一層、必要になってくると考えています。

看護部理念

基本方針

  • 生命の尊厳と患者の権利を守り、納得のいく看護を目指します。
  • 安全で安心できる看護を提供します。
  • 地域に根ざした看護を目指します。
  • 専門職業人として自らの能力を高め、信頼される看護を実践します。

「当院は患者さんのニーズに沿った、安全で安心できる看護を提供する体制づくりを進めています。また、患者さんの気持ちに寄り添える専門性の高い看護師を育てていくために、病院として最大限協力していく方針です」(石島千佳子・看護科長)

病院の運営理念

1 地域のニーズに応えるため、地域医療連携を強力に推進する。
患者さんが病状や病期に応じた適切な医療を受けることができるよう、紹介・返送・逆紹介、共同診療、高度医療機器の共同利用など地域医療連携システムの構築を推進し、急性期病院として地域の医療ニーズに的確に応える。
2 患者さんの人格を尊重した、患者中心の医療を実践する。
一人ひとりの患者さんの訴えに耳を傾け、インフォームドコンセントに基づいた医療の提供を心がけるなど、「患者中心の医療」を実践する。
3 医療の質の向上を図り、患者さんに安全で納得のいく医療を提供する。
医療水準の向上に努めるとともに、リスクマネジメントの徹底や科学的根拠に基づく医療の実践など、安全かつ安心の医療を提供する。
4 良質なサービスを継続して提供するため、健全な経営基盤を確立する。
良質な医療を継続して提供していくために、たゆまぬ経営改善に努め、健全な経営基盤を確立する。

教育プログラム

教育プログラムの特徴

 当院は2005年3月まで都立の高齢者専門病院だったことから、研修は東京都が現在行っている体系を引き継いでいます。また、クリニカルラダー(臨床実践能力の段階評価)の考え方を取り入れ、個々の職員のニーズを十分把握した上で、ステップアップする教育を行っています。専門性の高い看護の提供も目指しており、スペシャリストになるための研鑽も高められる体制が整っています。

新人看護師 グローアップ研修の内容

院外教育

 半数の職員が東京都職員と一緒に研修を受講しています。テレコムセンターの研修センターで、都の他職種の方と一緒に、タイムマネージメントや人材育成の戦略的な方法、問題解決技法などについて学ぶほか、日本看護協会や東京都看護協会ナースプラザなどの研修にも参加しています。

新人看護師 グローアップ研修の内容

新人看護師 グローアップ研修の内容

研修体系Ⅰ 基礎コース(卒後1~3年の研修)

研修体系Ⅰ 基礎コース(卒後1~3年の研修)

研修体系Ⅱ 4年目以降・その他

研修体系Ⅱ 4年目以降・その他

教育指導体制

教育指導体制

教育担当・石島千佳子 看護科長からのメッセージ

 新人看護師は多くの問題や困難にぶつかることがあると思います。しかし、自分で選んだ職業です。長期の勉強と国家試験を経てきての仕事です。その道を全うしていただきたいですね。当院は看護部全体で看護師一人ひとりの能力最大限をフォローしていきます。ライフステージに合わせた働き方の相談にも応じています。
 私自身、子どもが3人いて、子育てと仕事との両立が大変だった時期もありましたが、今は続けてよかったと思っています。子どもたちは看護師という母親の仕事を誇りに思ってくれているようです。精一杯努力していれば、必ず周りの誰かが認めてくれます。周囲からの助けや理解を得ながら、ぜひ長く続けてほしいです。

看護責任者からのメッセージ

看護師を目指したきっかけ

 私の母は、結婚前に看護師をしていました。5歳位の子どもの頃、病気の父の往診に診療所の先生が来て、「あなたはお母さんのように看護婦になるの?」と言われたことが印象に残っています。まだ小さかったので、その時は将来看護師になるとは思っていませんでしたが、高校に入ってから「これからは女性も手に職をつけた方がいい」と考えるようになりました。そんな時、学校に貼り出されていた看護学校の募集案内を見て、受験しようと思ったのがきっかけです。

学校を卒業してから

 看護学校の実習で、精神科専門の松沢病院に行きました。ちょうど運動会に仮装行列をするということで、看護婦が患者さんと一緒に準備をしていました。それを見て「私の目指す看護はこれだ」と感じ、精神科に行きたいと思い、そこに15年ほどいました。レクレーション療法の一環としてスポーツや野菜作り、誕生日会など本当に毎日、患者さんと一緒に過ごしていました。人との関わり方等精神科看護をいろいろ学びました。
 主任試験に受かって、母子保健院という小児病院の未熟児病棟に異動しました。精神科看護から、未熟児病棟というまったく異なる環境のなか、毎日とても大変で、上司に「辞めたい」ともらしたことも多々あります。その後、神経病院に異動しました。そこで治療していたALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さんとの出会い、全身のうちで眼球しか動かすことができず、文字盤を使ってコミュニケーションを行いました。精神科や未熟児病棟、神経病院で意思疎通を図るのが難しい方々の看護をし、患者さんとのコミュニケーションの技術を学びました。
 また、府中病院の救命救急センターでは、医師やスタッフ、患者さん、ご家族など、1日に100人近い人と接する環境の中で、状況・気配りなど周りを見ながら、人のこと・病棟運営など仕事の管理技術を修得しました。

自身の看護観

 私たちの仕事は人を相手にしていますので、人と人との出会いや、心の触れ合いを大切にしながら仕事を進めていくことが大切です。笑顔と優しさ、患者さんの安心・安全のための確認行為は欠かせません。患者さんにお名前を言っていただき確認することも触れ合いの第一歩にもなります。

ともに働きたい看護師の人物像

 人とふれあうことや看護の仕事が好きで、誰にでも明るくそして優しく接し、周りへの気配りや、看護に対して向上心のある人がいいです。

看護師として働く方へのメッセージ

 あなたの看護の力を、私たちと一緒に発揮して下さい。当院には、あなたの目指す看護がきっとあります。患者さんとご家族に対し退院後の自立に向けた支援・看護の提供、生活上での提案、励まし等もできるといいと思います。研修制度の充実、認定看護師の派遣研修等資格取得のチャンスもあります。

職場訪問

看護部の職場紹介

 

先輩ナースによるリアルトーク

丹野恵子

看護師を目指したきっかけについて、教えてください。

 私は小さい頃から健康で、病院にはあまり縁がなく、看護師がどういう仕事なのかよく知りませんでした。しかし、母から「これから先、女性も一人で生きていくことがあるかもしれないから、資格をとることが大切だ」と言われ、資格という観点からこの職業を選びました。

勤務先に多摩北部医療センターを選ばれたのはなぜですか。

 以前勤めていた病院よりも家から近いということと、ホームページを見て研修制度がしっかりしていると思ったからです。私は看護師として20数年のキャリアがありますが、経験に偏りがあるんです。そこで一から再スタートするには研修制度が充実しているところが安心だと思いました。また、病院の周りに緑が多く、春は桜も美しいという点にも惹かれましたね。

病棟の仕事内容や雰囲気はどのような感じですか。

 神経内科は脳梗塞の患者さんが中心なので、食事や排泄の介助など生活援助に直接関わることが多いですね。内分泌科は全く異なり、血糖測定やインスリンの使い方の指導がほとんどです。周りのスタッフは真面目で穏やかな雰囲気なので、人間関係で困るということはないですね。学生さんも受け入れているので、指導もしっかりしていて、私もなじみやすかったです。

ここの教育体制でよい点を教えてください。

 研修の種類が豊富で、一つの研修も全ての看護師が受けられるように、何度も開催されていることもあります。内容的にも、レベルに応じた研修プログラムがきちんと組まれている点がいいですね。

子育て支援制度などがあるとお聞きしましたが、福利厚生面はいかがですか。

 私の娘は今、高校1年と3年生なので、こちらの保育所を利用することはありませんが、子どもが小さい頃は、やはり託児所のお世話になりました。主人の両親も近くに住んでいたので、協力してもらいながらなんとか仕事と両立してきました。働くナースにとって、院内に保育所があるというのはとても助かると思います。

看護師の仕事のどんな点にやりがいを感じますか。

 私は資格という観点で今の仕事を選んだので、自分が本当に向いているのかどうか、あまり深く考えずに看護師になりました。しかし、誰でも自分が誰かのために役に立つという実感があれば、やりがいや生きがいを見出せるものだと思います。その点で看護師は最高の仕事ですし、母が勧めてくれたことをとても感謝しています。

それでも子育てが大変な時期など、つらいときもありましたか。

 下の子がアトピーがひどく、1日1~2時間の睡眠時間で働く日が続いたことがありました。しかし当時は子育てから一時離れる時間も必要で、そういった意味では資格があって仕事を続けられたことが、非常によかったと思っています。

お子さんはお母さんが看護師でいることを、どのようにおっしゃっていますか。

 母親が資格を持って働いているということが自慢のようです。上の娘は私から仕事の話を聞いて魅力を感じたようで、高校卒業後は看護の道を選ぶことになりました。

これから入職する新人看護師に、アドバイスをお願いします。

 この病院は研修制度が充実しているので、学んだことが今後の大きな財産になると思います。子育てをしながら働ける環境も整っていますし、ぜひ頑張って仕事を続けてほしいですね。
 長年勤めていると、「誰かのために何かをさせていただいている」という気持ちが「やってあげている」という風に変わってしまうこともありますが、患者さんには「もし自分だったら」、「自分の親だったら」という気持ちを忘れずに、接していただけたらと思っています。

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