「医療法人社団 葵会 川崎南部病院」紹介ページ

HOSPITAL INFO ナース版

vol.110

医療法人社団 葵会 川崎南部病院

URL
http://www.aoikai.jp/shisetu/kawasakinanbu/
住所
〒210-0822
神奈川県川崎市川崎区田町2-9-1
TEL
03-5511-6611
  • 病院の特色
  • 看護部理念
  • 教育プログラム
  • 看護責任者からのメッセージ
  • 先輩ナースによるリアルトーク

病院の特色

院長挨拶

 当院は、旧社会保険川崎病院より引き継ぎ、2013年4月1日に新規にオープンした病院です。最終的には一般病棟112床、療養病棟114床、回復期リハビリテーション病棟58床、緩和ケア病棟24床、合計308床の病床を有する、地域に寄り添う病院に育ててまいりたいと思っています。
 先ずは、一般急性期としては外来部門を充実させ、救急患者さんの受け入れ対応のできる病院として、また、近年急激に増加してきている高齢者医療に対する療養病床、脳血管疾患で需要の高い回復期リハビリテーション病棟、さらにがん患者さんの終末期を看取る緩和ケア病棟と、順に整備していく予定です。
 また、別棟には健康管理センターも備え、予防にも注力していきたいと思いますし、併設として、介護老人保健施設の葵の園・川崎南部もスタートしています。当院は、地域の方が一旦、罹られた疾病に対して、その疾病の診断、治療、その後の療養と、最期まで患者さんに寄り添う完結型の医療を目指しています。
 今後も職員一同、一丸となって、この病院を地域の皆様のお役に立つための健康医療福祉の総合施設となるように邁進していく所存です。
 地域の開業されている先生方はもちろんのこと、高度で専門的な医療機関などと連携を図り、今後、増えていく在宅医療などへの橋渡し的なコンサルテーション病院となれば幸いとも考えていますので、医療福祉関係者の皆様にも、今後とも宜しくお願いいたします。

川崎南部病院の理念

地域の方々のために良質な医療と親しみやすい病院を目指す

川崎南部病院

 旧社会保険病院より引き継ぎ、一般病棟、医療療養病棟、回復期リハビリテーション病棟が新規オープンし、今後、緩和ケア病棟もオープン予定となっている。一般病棟112床、医療療養病棟114床、 回復期リハビリテーション病棟58床、緩和ケア病棟24床の合計308床の病床を有し、地域の中核を担えるよう努めている。
 一般病棟では外来部門を充実させ、多くの救急患者さんを受け入れられるよう随時整備している。また、医療療養病棟では慢性的な疾患をお持ちの方に、長期の入院を受け入れているほか、回復期リハビリテーション病棟では脳血管疾患や整形疾患での急性期治療を終え、リハビリが必要な方が入院している。
 別棟には健康管理室も備え、予防医療にも注力しているため、疾病の診断、治療、その後の療養と、最後まで患者様に寄り添う、完結型の医療を提供している。

川崎南部病院併設健康センター

 川崎南部病院の専門医の診断、豊富な検査機器などにより、健康診断から治療まで一貫して行っている。

看護部理念

看護部理念

  • 私たちは、人間愛を基本とした患者様中心とご家族の期待に応じられる質の高い看護・介護を提供します。
  • 私たちは、患者様の安全、安楽、安心、自立への責務を果たします。
  • 私たちは、患者様の人権と個々の価値観を尊重します。
  • 私たちは、創造的、科学的(EBM)看護・介護を提供します。
  • 私たちは、倫理に沿って行動し、看護師・介護士としての責任を果たします。

教育プログラム

看護師教育の特徴

 ラダーを作っており、各自がそれぞれに目標を持って取り組んでいます。また、看護部長との面談を通じて、キャリアアップを図っています。個人の目標管理が組織目標を果たすことに繋がりますし、組織人としての自覚をもたらすことにもなりますので、目標の設定段階から達成に向けて取り組む過程をチームのスタッフ全員でサポートしていることも特徴だと思います。お互いの学びになっていますね。

新人教育の特徴

 レベルIからレベルIIIまでの卒後継続教育システムがありますが、新卒で入職したら、最初の2週間は院内教育となります。メインは座学ですが、実習も取り入れています。その後、病棟に配属になります。病棟では新人とプリセプターが組んで、マンツーマンで指導を行っています。

勉強会

 月に2回程度の頻度で行っています。院内の勉強会のほか、病棟の勉強会もあります。私のいる4階病棟は循環器科の病棟ですから、循環器をテーマとした勉強会がほとんどですね。看護師が発表を行うことはまだありませんし、看護研究についてもこれから取り組んでいく予定です。現在は係を決めて、詳細を詰めているところです。

復職支援

 今のところ、長くブランクが空いた方の入職はないのですが、もしいらしたら、新人教育のような形で支援させていただきたいと考えています。子育てなどで1、2年のブランクを経て復職したスタッフは少なくありませんが、必ずチームでサポートするようにしています。

教育に当たって心がけていること

 新しく入ったスタッフが何を分からないのかということを私自身が分かっていないと、何も教えられません。私が新人だったときのことを思い出しながら、新人スタッフと同じ目線に立つことを意識しています。
 仕事に関しては、基本に則って行っているつもりであっても、どうしても自己流になっていきがちです。そのため、新人スタッフと一緒に基本を振り返り、一緒に勉強するように努めています。また、新人スタッフが尋ねやすい雰囲気を作っておくことも心がけています。

教育部門での新展開

 一人一人が自分自身のスキルを客観的に把握し、「今はどのぐらいで、今後はどれぐらいに向上させたい」という気持ちを持てるよう、スタッフ全員がレベルアップできるような教育システムを構築できたらと思っています。

看護責任者からのメッセージ

看護師を目指したきっかけ

 私の時代は「女の子は大学に行くな」と言われていたんです。父は会社を経営していまして、跡継ぎが欲しかったからか、私には「高校を卒業したら、お見合いをしろ」と言っていました。私は何としても勉強がしたくて、警視庁に勤めていた兄に相談したんです。そこで、兄から紹介されたのが東京警察病院の看護学校だったんですね。看護師という仕事が私に合うのかどうか分かりませんでしたが、進学することにしました。

看護師を続けてきた理由

 小さい頃から看護師を目指してきたわけではありませんでしたので、看護学校に入学当初は看護師になるという実感に乏しかったんです。でも実習を契機に、何かが変わりましたね。母性本能が出てきたのかもしれません。看護師になって1年目には既に天職だと認識していました。末期のがん患者さんがいつも痛み止めの注射をしていたのですが、あるとき先輩が受け持ちを譲ってくださったんですね。私が一晩、付き添ったら、すやすや寝られたんです。目が覚めたときに「ぐっすり眠れたよ」とおっしゃってくださいました。人は不安なときは痛みが増すんですね。この患者さんは安心なさったのだと思います。この経験を通して、これが看護なんだ、患者さんには心のケアが必要なんだと気づきました。
 東京警察病院での勤務を経て、長野に移りましたが、私は東京で勉強を続けたくて、卒後13年目にして再び東京に来ました。公立昭和病院のICUで医師の方々から「ミニドクターになれ」という教えを受けたことは忘れられません。この教えでレベルアップできましたし、今も現場を知っている看護部長でいられるのではないかと思っています。

自身の看護観

 患者さんがどんな方であっても、血の通った、一人の人間として看ることですね。看護師は慣れてきますと、患者さんをモノとして見がちになります。「初心忘れるべからず」と言いますが、本当にそうですね。
 患者さんから教わることは一杯あります。たまに患者さんやご家族からの投書をもとに、看護師を指導することがあります。80代の患者さんなら、人の世話にはなりたくないんですよ。だからと言って、看護師が「私はしたくない」ではいけません。訴えのある患者さんをトイレに連れていったり、麻痺のある患者さんにスプーンを握らせて食事させたりするべきです。看護師が介助するとなると時間もかかるし、病院ですから家庭と同じような雰囲気にはならないけれど、患者さんに自分は駄目だと思わせないようにしてほしいです。患者さんを自分の親だというつもりで、衣食住に関わる最低限の願いを叶えてさしあげたいですね。

川崎南部病院の特徴

 産婦人科がないので、「産まれる」ことはできませんが、それ以外の分野は全て揃っている病院です。救急で来られて、急性期の治療が終わっても、ご家族が「退院されても困る」ということもありますので、慢性期病棟や療養病棟、回復期リハビリテーション病棟でのケアを続けることができますし、老健施設も有しています。患者さんやご家族にとって、居心地の良い暮らし場所でありたいと願っています。
 私は2013年4月に着任したばかりなのですが、既に機能評価を受けました。これをきっかけに医師、看護師、そのほかのコメディカルスタッフの意思統一が図れ、さらに良い組織になったと思います。

福利厚生

 24時間の保育所があり、多くのスタッフが利用しています。院内の休憩スペースが広いのもいいですね。手術室などの医療スペースはもちろんのこと、会議室や研修室も広いですし、ハード面に関しては最高レベルの病院ではないでしょうか。
 保養所もありますし、福利厚生は行き届いていますね。

今後の展開

 教育体制の構築を考えています。医療安全や感染管理、接遇、個人情報保護などの勉強会を行い始めましたが、今後は年間の教育計画の中で取り組んでいく予定です。こちらから「勉強しなさい」、「研修に行きなさい」と言いながら教育するのではなく、自分でやりたいことを見つけてほしいですね。患者さんから教われることは豊富にあるはずです。
 来年度からは2校の看護学校から学生の実習受け入れを行います。実習を受け入れますと、教え方の勉強になりますので、看護師のスキルアップに期待しています。

ともに働きたい看護師の人物像

 看護観を確立しているというよりも、自分を持ち、しっかり意思表示ができる方と働きたいです。そして、笑顔が素敵で、いつも笑っている方、人の痛みを理解できる方がいいですね。

看護師として働く方へのメッセージ

 優しさと思いやりを持って看護にあたり、患者さんを安心させてください。看護学校での勉強に加えて、病院で勤務しながらの勉強は常に人と接しながらの勉強です。今後は看護職はより専門職になっていきますから、認定看護師や専門看護師などの資格を取るのもいいですね。看護師としての仕事以上のプラス面があるはずです。当院は、そういった資格へのチャレンジへの応援を惜しみません。

先輩ナースによるリアルトーク

細井 聖子

柏木 孝司

川崎南部病院に入職を決めた理由をお聞かせください。

細井:自宅から通いやすいということで、川崎南部病院に非常勤で勤務することになったのですが、そのときに一緒に働いていたスタッフがとても良くて、常勤で勤務したいと思うようになりました。ちょうど4階病棟を立ち上げるときでしたから、病棟の立ち上げをやってみたかったという理由もありますね。立ち上げはマニュアルがないため、事務作業が多く、とても大変でしたが、それぞれの経験を活かして作り上げていくことができました。立ち上げ後も試行錯誤しながら改良を加えています。

柏木:以前の病院が電子カルテやオーダリングシステムがなく、ペーパーや口頭指示に頼らざるをえなかったので、恐怖心があったんですね。それで、電子化された病院を探していたところ、知り合いから川崎南部病院を勧めていただいたんです。私はもともと川崎市の出身で土地勘もありますし、すぐにいいなと思いました。

見学にいらしたときの印象はいかがでしたか。

細井:非常勤で入職する前に見学に来たのですが、まだ前身の川崎社会保険病院だったんです。当時は7階病棟しか開いていませんでしたから、病院というよりもクリニックといった印象でした。

柏木:川崎社会保険病院の頃よりも明るく、綺麗になったと思いました。特にエントランスが全く変わっていて、驚きました。

川崎南部病院でのお仕事はイメージ通りですか。

細井:循環器科は大変だというイメージでしたが、それはイメージ通りですね。私はこれまで一般内科や消化器外科の経験があり、循環器科の経験がなかったので、勉強しないといけないと思っています。

柏木:入職して1週間が経ったところで、電子カルテのやり方を覚えているのですが、確認や入力で手が止まってしまいます(笑)。でも、職員の方がオープンで、働きやすいというのはイメージ通りでしたね。

現在のお仕事の内容を教えてください。

細井:カテーテル検査のオリエンテーション、カテ出し、カテーテル後の管理のほか、糖尿病の患者さんへの指導や教育も行っています。

柏木:ラウンドやバイタルといった病棟業務が中心です。点滴、注射、検査などの患者さんの全身管理もさせていただいています。

お仕事のどんなところに遣り甲斐を感じますか。

細井:患者さんの症状が改善し、笑顔を見せてくださると、疲れが飛びますね。看護師をやっていて良かったと思う瞬間です。

柏木:患者さんから「ありがとう」と言われると、やはり遣り甲斐を感じます。

病棟の雰囲気はいかがですか。

細井:すごくいいんですよ。病院が新しいので、入職して2年足らずの私が古株なんです(笑)。新しいスタッフが入ると、皆が馴染みやすいような雰囲気作りを心がけています。4階病棟は30代のスタッフが中心で、子育て中の人も多いです。

柏木:明るいですね。パワフルな師長さんがパワフルな看護師を引っ張っている雰囲気です(笑)。師長さんは管理業務をされながら、熱心に指導もしてくださいます。私の仕事を確認して、指摘をいただいています。私はこれまで手術室や救急救命センターでの勤務や、自宅復帰を目指したリハビリテーションに携わってきたので、内科病棟が初めてなんです。でも、丁寧に教えていただいていますので、早く戦力になれるように頑張っています。

川崎南部病院に入職したとき、どういう研修があったのですか。

細井:私は入職したのは川崎社会保険病院から川崎南部病院に変わるときでしたので、教育体制がまだできていませんでした。今はマニュアルをもとに指導していますが、マニュアルが追いついていないことに関しては看護雑誌やインターネットをテキストにしています。様々な病院に勤務してきたスタッフばかりなので、皆がどのように教育を受けてきたのかなどの情報を出し合って、教育に当たっています。

柏木:入職した日は病棟が多忙な日でしたので、見学ベースでした。2日目はラウンドをして、時間の使い方やPCの作業方法を習いました。3日目はプリセプターと一緒に、部屋持ちのラウンドを行いました。

4階病棟では、どういう新人教育を行うのですか。

細井:新卒に近い状態のスタッフがいますが、プリセプターをつけるだけでなく、チーム全体で教えています。

川崎南部病院での勤務で、どんなことが勉強になっていますか。

細井:経験豊富なスタッフが多いので、色々なことを教えてもらったり、知らないことを学んでいくのは楽しいです。勉強会のたびに知識が深まりますね。勉強会以外でも、5分程度のカンファレンスを病棟で行っていますが、経験したことを看護師同士で出し合っています。

柏木:内科病棟勤務は初めてですし、取り扱ったことのない疾患ばかりなので、全てが勉強です。特に糖尿病や血圧治療、透析は勉強になっています。

福利厚生などはいかがですか。

細井:私は寮に住んでいますが、病院から歩いて5分かからない場所にあるので、便利です。8畳ぐらいのワンルームですので、広さも十分で、過ごしやすいですね。月々の休みも取りやすいので、旅行や趣味に使っています。働きやすい病院です。

将来の目標をお聞かせください。

細井:「スペシャル」を作りたいんです(笑)。何にするかは模索中です。経験を積む中で考えていきたいですね。

柏木:男性看護師が長く残れる分野は限られていますが、男性の師長や看護部長が出てきたら、また変わってくると思いますので、私としては急性期病院で経験を重ねていけたらと思っています。

川崎南部病院に入職を考えている看護師さんや看護学生にメッセージをお願いします。

細井:私はスタッフの雰囲気の良さで、この病院に決めました。病院の雰囲気もいいので、安心していらしてください。小島新田駅から歩いて3分ですから、アクセスもいいですよ。

柏木:働いているスタッフはオープンですし、人間関係が良く、分からないことを聞きやすい病院です。新人の看護師が聞き辛くて抱え込んだり、塞ぎ込んでしまったり、折角の資格なのに数カ月で退職してしまうということはないはずですよ。寮もありますので、寮生活を通じてプライベートな繋がりもできますから、メンタル面での環境はとてもいいと思います。私自身も「分からないことがあったら聞いてね」という表情にしていますので、一緒に頑張っていきましょう。

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