「姫路赤十字病院」紹介ページ

HOSPITAL INFO ナース版

vol.24

姫路赤十字病院

URL
http://www.hrc-hp.com/
住所
〒670-8540
兵庫県姫路市下手野1丁目12番1号
TEL
079-294-2251
  • 病院の特色
  • 看護部理念
  • 教育プログラム
  • 看護責任者からのメッセージ
  • 職場訪問
  • 先輩ナースによるリアルトーク

病院の特色

理念

医の倫理と人道・博愛の赤十字精神に基づく病院づくりを目指します。

世界文化遺産に指定された姫路城の城下町、姫路市に姫路赤十字病院があります。 病院のすぐ隣には清流夢前川が流れており、患者のみならず職員にも一時の安らぎを与えてくれます。
交通の中心である姫路駅は兵庫県の西の玄関口として、JR山陽新幹線、山陽本線、神戸線など5つの路線と山陽電鉄が交差するターミナルとしても重要な機能を果たしています。

地域の中核病院として

1.中播磨・西播磨両医療圏にまたがる基幹病院である
2.中播磨・西播磨両医療圏の地域周産期母子医療センターである
3.開放型病院である
4.二次救急医療機関である
5.第二種感染症指定医療機関である
6.15学会の基本領域専門医制度研修施設である
7.臨床研修指定病院である
8.地域がん診療連携拠点病院である
9.平成19年10月1日に財団法人日本医療評価機構による病院機能評価「Ver.5.0一般病院500床以上」の認定を受けた

NICU・GCU

入院した低出生体重児や障害をもつ赤ちゃんが安心して家族とともに過ごせるよう、スタッフ一同心をこめて看護しています。
他院出生の赤ちゃんの急変時でも、要請があれば、即座にドクターズカーで出勤。後遺症のない救命と保育に積極的に取り組み、兵庫県西部全域における新生児医療センターとしての役割を果たしています。

救援活動

災害拠点病院として地域的な活動はもとより世界的な平和を視野に入れて国際赤十字の一員として任務につきます。

看護部理念

看護部理念

姫路赤十字病院の理念に基づいて、人々の苦痛の軽減と、疾病予防のために、社会の変化に応じた質のよい看護を提供します。

  • ○ 私たちは患者の人権と意思を尊重し患者中心を最優先して看護を提供します。
  • ○ 私たちは、さまざまな健康レベルにある人々が望ましい状況に自立できるケアを提供します。
  • ○ 私たちは、医療チームメンバーと協働し、ここの患者に責任ある看護を実践します。
  • ○ 私たちは、看護を通して人間として専門職業人として成長できるよう自己啓発に努めます。

看護部方針

  • 1.一人ひとりを尊重し、患者・家族が参画できる看護を実践する。
  • 2.救急医療と災害救護活動に対応できる態勢を作る。
  • 3.患者の安全を優先し、医療チームの一員として自律した行動をとる。
  • 4.知識・技術・態度を磨く教育を推進し、看護の質の向上を図る。
  • 5.地域中核病院の看護職としての自覚を持ち、責務を果たす。
  • 6.医療チームメンバーと協働し、経済効率の向上に繋がるように看護の専門性を発揮する。

教育プログラム

教育プログラムの特徴

 日本赤十字社は全国に92の医療施設が共通のキャリア開発ラダーとしてレベルⅠ(新人レベル)からⅤ(病院単位で活動出来る者)までを設定しています。従来の経年別の詰め込み式では「嫌でもやらないといけない」という雰囲気になりがちですが、ラダーのシステムでは自分から進んで教育を受けるといった、自由裁量の部分が大きくなります。研修は講義形式だけでなくシミュレーションにも重点を置いて、自ら体験し現場に還元できるような内容に変えつつあります。様々なレベルの新入職者があるため、個々にどのようなことを学ばせるのかを見極めていかなくてはなりません。そこで目標管理を取りいれ、自分のレベルをキャリア開発ラダーのレベル別の指標に沿って自分の目指すレベルを決定し、年間計画を立て師長面接で示唆を得ます。中間・年度末の面接で調整をしていきますが、その間、院内の研修は自由に選択でき、また部署を超えて勉強することができます。目指すレベルに達したら、自分の看護場面や日頃のケアを資料として部署内で評価会を開催し、そこで看護実践能力等が認められ次のステップへ進んでいきます。

教育プログラム「自分を磨ける看護実践能力の確実なステップ」

教育プログラム

教育プログラム

サプライズのある新人教育

 新人看護師を教育していくにあたっては個人のスキルアップと同時に離職防止というのも重要な観点です。月に1度の集合研修は情報を共有し、悩みなどを聞く場でもあります。これまで「日赤の看護師なのだから、こうあるべきだ」と厳しい教育を行う、堅いイメージがあったように思いますが、最近ではプリセプターに「ここができていない」というのではなく、「ここができた。そして具体的な課題はここ」という指導をするようにしています。そして、サプライズとして、プリセプティにプリセプターへの手紙を書いたりしてもらっています。「厳しい中にも愛を感じた」というメッセージが読み上げられますと、皆、泣きますね(笑)。さらにサプライズで、年度末にはプリセプターにDVDレターを送っています。こういった取り組みが功を奏したのか、かつては10%あった新人看護師の離職がここ数年減少しています。

専門看護師・認定看護師

 現在、母性看護、がん看護で専門看護師が2人、皮膚・排泄ケア、新生児集中ケア、集中ケア、緩和ケア、化学療法、手術看護、感染管理、乳がん看護の分野で認定看護師が8人います。私どもとしては、小児看護の専門看護師、小乳救急看護、糖尿病看護の認定看護師など、他の分野ももっと増やしていきたいですね。院内勉強会の講師としても活躍していますし、全看護師が勉強会に参加できるよう、電子カルテで年間スケジュールをオープンにしています。そういった勉強会参加が全て可能なのも、7:1看護を実現した病院のサポート体制があるからこそですね。

看護責任者からのメッセージ

看護師を目指したきっかけ

 父が病気がちで、母が看護師でしたので、医療関係の仕事に対する興味はほかの人よりあったのではないでしょうか。母の姿を見て、手に職をつけたいとも思っていました。検査技師や薬剤師なども考えたのですが、結局は母の跡を継ぐような形になりましたね。父は「きつい仕事なので、かわいそうだ」とも言っていましたが、あまり否定すると、母を否定することにつながりませんから、心中複雑のようでした(笑)。でも両親は私が仕事を続けていくことにとても協力的でしたね。私が出産した頃、母は地域の病院で総婦長の下あたりのポジションにいたんですが、きっぱりと退職し、子育てを全面的にサポートしてくれたんです。それで私も産前産後休暇だけで復職し、ずっと働いてきましたが、続けてきてよかったと思っています。若い人たちには一人で背負いこまず、親御さんや友達を上手に頼って、甘えるときには甘えなさいと言っています。体力的なことで滅入ってしまいますと、子どもさんや介護している親御さんにも影響が及びます。自分があってこそ、家族もあるわけです。その分、助けてくれる人には感謝の気持ちを言葉で伝えなくてはいけません。やったらやっただけの遣り甲斐を感じる仕事なのですから、細く長く働いていってほしいですね。

自身の看護観

 看護生活は、新生児センターからのスタートでした。自分の希望でもありました。小児に興味を持ったのは、学生時代の小児病棟の実習でであった師長さんの言葉がきっかけです。長期入院していたわがままな子供さんの悪戯に医師をはじめ、看護師も皆が手を焼いていました。ところが当時の師長さんだけはその子を決して叱らないんです。その子も師長さんが来ると、いたずらを止めるんですね。師長さんは「子どもは悪くない。病気がそうさせているのよ。病気が長い経過をたどるようになると体調が悪化しているときに悪戯をしてわがままを言いたくなるのよ。病気の状態に気を配らないといけない」とおっしゃいました。それから私も患者さんの状況を掴み、治療に向かわせるために経過を注意深く観察するようになり、患者さんとの関わり方がわかってきたんです。
 患者さんの要求は様様ですし、中にはクレームのような主張をされる方もいらっしゃいます。しかし、そういうことを言わせているのは病気なんです。憎むべきは患者さんではなく病気なのですから、患者さんがしっかりと病気に向き合えるよう環境を整えたり支援できればクレームにも冷静な対応ができ、トラブルを避けることにもつながるはずです。

看護師として働く方へのメッセージ

 当院には500人の看護師がいますが、同じ組織の中で同じ時期病院の理念や看護部の目標に向かって一丸となって頑張ったわけですから、たとえ帰郷や出産、ご主人の転勤などで組織を離れないといけなくなったとしても「あの年月は充実した日々でいい思い出だわ」と振り返られるように満足して終わって欲しいです。中には組織に合わないという理由で辞めていく人もいますが落ち込んだまま辞めていく人がいないように話を聞き、拗れた関係性を修復できるよう丁寧に関わり、次に活かせればと配慮しています。急性期病院が合わないと思ってしまった人でも、慢性期の病院や老健等の福祉施設で立派に看護師として大成できる人もいます。自分に合った組織で力を発揮し仕事を続けていって欲しいですね。そのためにどんな支援をしたら看護師が達成感を得られるのか社会情勢を敏感に捉えながら常に考えていきたいですね。

職場訪問

院内各階のご案内

ナースの一週間



先輩ナースによるリアルトーク

荒巻成美

今、全体では、どういう教育を受けていますか。

 月に1回、新人だけで集まって、新人教育を受けています。月ごとに課題があり、レベルに合わせた研修内容になっています。最初に全部習っても、分からないことばかりになると思うんですが、たとえば夜勤に入る前に救急について研修すると、多少落ち着いた気持ちで夜勤をスタートできますし、理解も早いです。

病棟では、どんな教育なんでしょうか。

 看護技術のチェックリストに従って、プリセプターさんと一緒に仕事をしています。「できる」という評価がチェックリストについた項目は一人で行うようになります。一人でできるようになると、自分の成長を感じられて、嬉しいですね。チェックリストは頑張ろうという目標にもなります。プリセプターさんは優しいですよ。でも、厳しいときは厳しいです(笑)。

どんなことが仕事の遣り甲斐になっていますか。

 小児病棟なので、子どもさんに泣かれることが多いのですが、退院するときに、笑って、手を振ってくれるのを見ると、遣り甲斐を感じます。病棟で一緒に遊ぶのも楽しいですね。入職してすぐの頃は自分に知識もなく、言葉も知らず、お母さんをはじめとするご家族の方の不安をうまく取り除いてあげることができなかったのですが、徐々に知識が増えて、看護師としての関わりを持てるようになってきたところです。

田口香織

病棟はどんな雰囲気ですか。

 若い人と子どもさんがいらっしゃる人が半分ずついます。子どもさんがいらっしゃる方は落ち着いている雰囲気の方と明るい方がいますが、病棟全体としては明るい雰囲気ですね。新人は3人配属されたんですが、いつも3人を気にしてくださっています。落ち込んでいるとき、困っているときに、プリセプターさんだけでなく、どんな先輩でも声をかけてくださるし、質問しやすい雰囲気を皆さんで作ってくださっています。

病棟の勉強会はどんな内容で行われているのですか。

 課題についてのリポートを勉強会の1週間前に出し、先輩方は資料を作ってくださいます。課題は泌尿器科であればTURPやTURBP、腰椎麻酔などで、眼科であれば白内障など、疾患別になっていることが多いですね。教科書を見たら、副作用などは分かりますが、実際の患者さんを看たわけではないので、想像つかないこともあります。病棟では実際の患者さんをもとに勉強できますので、今後に生かしていきたいです。

寮生活はいかがですか。

 自己負担が20000円と15000円のタイプがあります。20000円の方は病院から歩いて5分の場所にあり、通勤にはとても便利です。ワンルームですが、広めなんですよ。オートロックですし、安心です。15000円の方は私を含めて新人4人が住んでいて、メールをしあったり、仲良く過ごしています。

今後の目標をお聞かせください。

 大学の実習で在宅を見学させていただいて、在宅看護師に憧れました。病院は疾患が中心になりがちですが、在宅は退院計画の立案など、疾患だけではない内容が魅力です。今の病棟の師長さんが緩和ケアの認定看護師をお持ちで、お仕事ぶりがとてもかっこいいんです。私も技術を身につけ、取得したいですね。そして将来は在宅看護師になって、地域で働きたいと思っています。

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