「社会福祉法人 恩賜財団 大阪府済生会泉尾病院」紹介ページ

HOSPITAL INFO ナース版

vol.56

社会福祉法人 恩賜財団 大阪府済生会泉尾病院

URL
http://www.izuo-saiseikai.gr.jp/
住所
〒551-0032
大阪市大正区北村3丁目4番5号
TEL
06-6552-0091
  • 病院の特色
  • 看護部理念
  • 教育プログラム
  • 看護部長からのメッセージ
  • 職場訪問
  • 先輩ナースによるリアルトーク

病院の特色

患者さんから「選ばれる病院」へ

『大阪府済生会泉尾病院』は、大阪市大正区で唯一の公的病院であり、「救療済生」の済生会精神に基づいて、患者さんに信頼される質の高い医療を提供することを使命としております。 このような役割を果たす為に、当院ではリハビリテーション機能が充実していることから、急性期医療から回復期・療養型医療までシームレスな提供を提供し、在宅サービスや健診事業にも注力しております。 今後はさらに専門性を高めて特色を打ち出すと共に、将来を見据えてニーズにマッチした医療を提供し、「患者さんから選ばれる病院」を目指して着実に歩んで行きます。

【基本理念】
済生会泉尾病院は「救療済生」の済生会精神に基づいて、
患者さんに信頼される質の高い医療を提供します。

急性期医療

 17診療科に加えて人工透析センターを有し、350床の急性期病床で、急性期医療を必要とする患者さんに対して高度先端医療と手厚い看護の提供に努めています。標準的な医療の実践という観点から、患者さん一人一人に対して診療計画を作成し、入院から退院までを計画的にケアしています。また医師、看護師、コメディカルは職種を超えてコミュニケーションを密にとりながら、チーム医療の実践にも力を入れています。地域医療に対しては、24時間365日の救急医療や地域医療機関との連携を活発に行っております。

リハビリテーション

 60床の回復期リハビリ病棟と総合リハビリ外来があり、患者さんの社会復帰や在宅復帰を目指して全面的に支援する体制をとっています。特にリハビリ外来は快適性や機能性を追求した構造となっており、患者さんがリハビリに専念できるように最大限の配慮を行っています。QOLが問われ、依存から自立が叫ばれている今日、リハビリテーションは重要な医療行為と位置付けられるようになってきました。今後、人口構成や疾病構成の変動からその役割はさらに大きくなるものと推測されます。大阪府済生会泉尾病院ではリハビリテーションセンターとしての機能をハードとソフトの両面において充実させて、地域のニーズに応えていきたいと考えています。

療養型医療

 急性期を過ぎても加療の必要性の高い患者さんに対しては60床の療養病床があります。療養病床では長期入院となるため、療養環境の向上に努めています。在院日数が短くなったことで患者さんやご家族の不安を解消できるよう、看護師による看護相談では退院後の患者さんが在宅で安心して暮らせるようにサポートしています。管理栄養士や運動療法士による糖尿病専門外来も行っています。また在宅で寝たきりとなった高齢の患者さんを対象に、医師が訪問する在宅医療にも取り組んでいます。医師以外にも看護師や理学療法士が訪問して、在宅での看護やリハビリテーションを行い、きめ細かくケアしています。

看護部理念

看護部基本方針

  • 1.患者さんがその人らしく生活できるように、専門知識と熟練した技術の提供に努めます。
  • 2.患者さんの人権を尊重し、責任をもって看護に取り組みます。
  • 3.患者さんの意思が尊重されるよう、チーム医療の調整役を担います。
  • 4.患者さんが安心して療養できるよう、安全管理に努めます。
  • 5.豊かな人間性と高い看護実践能力を身につけるべく、研鑽に努めます。

あなたを育てて、あなたの夢を実現させる病院です

  • 患者さんやご家族に寄り添って、ともに満足できる看護実践を目指しています。当院は、大正区内で唯一の救急受け入れ病院であり、地域に貢献できる病院として機能しています。看護の専門家として、熟練した技術と専門知識を駆使して、地域の患者さんが安心して療養できる環境を整えること、また、患者さんの生活調整の役割を担う私たちは、患者さんやご家族に、より近くで心を添えて看護実践することを目指しています。
     
  • 患者さんの意思が尊重されるよう調整役を担います。
    専門職としての研鑽を積み、チーム医療の調整役としての能力を身に付けることで、患者さんの人権を尊重し、患者さんがその人らしく生活できるよう支援することを基本方針としています。
     
  • 患者さんの安心を得、責任のある看護を実現しています。
    当院では入院から退院までの継続受持ち制と固定チームナーシングを併用して看護しています。責任のある看護実践をするために当日の担当看護師をベッドサイドに表示しており、受持ち看護師が不在でも患者さんが「迷わなくてよい」と評価を得ています。
    臨床で遭遇する疑問を科学的に解決するために看護研究にも積極的に取り組んでおり、その研究成果には院外発表の機会を与えています。

教育プログラム

 大阪府済生会泉尾病院は「救療済生」の済生会精神に基づいて患者さんに信頼される質の高い医療の実践を目指しています。地域医療の中核を担う拠点病院として機能するために、看護部はより安全で安楽な看護を目指し、安心して療養生活が送れるように患者さんを支援しています。看護師の卒後教育には惜しみなく協力し、望めば希望分野のスペシャリストへの道も開かれています。
 教育プログラムは、実務面の強化と精神的な支援の両面から、看護師としての成長を支えるものです。個別教育と集合教育を十分活用することで、医療人として成長できます。

教育計画

クリニカルラダーを活用して専門職としての知識・技術を高め看護実践能力を養う。

教育理念

自ら学び・育て合い・成長する。

教育目的

  • 1)相手を思いやる人間性と高い倫理観を育成する。
  • 2)専門職としての看護実践能力向上に向け支援する。
  • 3)主体性を持ったキャリア開発を支援する。
  • 4)後輩育成ができる能力を開発する。

教育目標

  • 1) 豊かな人間性と、高い実践能力を有する看護師を育てる。
  • 2)専門職として、知識の習得および技術の習熟に努める。
  • 3)対象の立場を理解し、寄り添う心をはぐくむ。
  • 4)問題解決能力を高め、看護の質向上に努める。
  • 5)社会人・職業人として自己成長できる。
  • 6)臨床看護の立場で研究に取り組む。

クリニカルラダーの目的(臨床実践能力段階別到達目標)

  • 看護師の臨床実践に必要な能力を段階的に現し評価することで、看護師の育成状況を把握・分析する。
  • 効果的な人材育成の指標とし、キャリア開発を支援する。

看護部長からのメッセージ

看護師を目指したきっかけ

 1歳になる前にジフテリアから呼吸困難になるという、大変な経験をしました。もちろん私は覚えていないのですが、両親から頻繁にそのときのことを聞かされて育ったんですね。小学生になる前まで通院していたのですが、注射の後でお菓子をいただいたりして、先生や奥様がかわいがってくださり、遊びに行くような気持ちで、医療の世界がずっと身近な存在でした。母も働いていましたが、専門職に就いているわけではなかったので、手に職を持つことの大切さをよく話してくれました。ちょうど看護師をしている親戚がいたことも影響を受けましたね。泉尾病院の当時の総婦長と看護学校の教務の先生が同級生だったご縁で泉尾病院に就職したのですが、当時は准看護師が多かったんです。私たちが入ったことで正看護師を目指す先輩方が多くなり、病院の看護の質が変わっていきました。教育システムも整備されていなかったのですが、私は教育委員としてその黎明期から関わり、多くの後輩と接することができたのは有り難かったですね。

自身の看護観

 看護師は患者さんにとって一番身近な存在であり、患者さんが安心して医療を受けられることを常に考えないといけません。忙しい医師のサポートをしながら、患者さんやご家族の希望が自立であれ、看取りであれ、その思いを叶えられるように努力してきました。私どもの教育プログラムではチェックリストが特徴ですが、技術先行になりがちな面が懸念されます。新人看護師には人間を相手にする仕事だということを忘れずに、それぞれの看護観を醸成してほしいと願っています。

ともに働きたい看護師の人物像

 健康第一ですね。それから、一度の失敗や怒られた経験から病院を嫌になる人がいますが、長い目で色々な角度から病院を見ていただきたいと思います。配置に関しては新人にも第3希望まで希望を聞いていますし、他の病院で経験を積まれた方は専門性やご自身の興味を生かせる部署に配置できるようにしています。新人は3年ぐらいでローテートしていますが、1、2カ月の院内留学制度もあります。外科や循環器科の看護師がICUに院内留学することで、手術直後の未覚醒や半覚醒のときにどういうことが起きるのかという動態的なことや24時間をどのように過ごして病棟に帰ってくるのかということなどを学べています。このように病院側も看護師のキャリアアップを惜しみませんので、看護への思いを実現させてください。

看護師として働く方へのメッセージ

 仕事は一人でするものではなく、皆がお互いをサポートしながら働いていることを忘れないでほしいですね。苦しいとき、悩んでいるときに皆で話し合えるような雰囲気があるといいと思います。新人を怒るのは簡単ですが、プラス思考で誉めてあげることを病棟の中で見つけないといけませんね。「看護師として、この病院に必要なんだ」、「ここで働いてよかったなあ」と思えるような目標を持っていただきたいです。私どもも院内保育所や病児保育など働きやすい環境を整備していますが、皆さんからも改善してほしいというメッセージを出してください。また復職支援セミナーも開催しています。現場から離れていても人間が好きで、看護の仕事に専門職としてのやりがいがあることを忘れてはおられないはずです。1日1時間だけの復帰から3時間、週に何日かの勤務を経て、常勤として戻ってきた人もいます。私どもはケアミックスの地域の病院です。急性期、慢性期、在宅、特別養護老人ホームなど、患者さんのニーズに合わせた医療を行っていますので、それだけに患者さんやご家族に心を添わせて、看護実践のできる看護師が必要とされています。

職場訪問

急性期病棟

3東 総合内科
4東 外科・脳外科
4西 整形外科・泌尿器科
5東 循環器科
5西 眼科・糖尿病科・小児科
6東 障害者病棟
6西 消化器内科

療養病棟・回復期病棟

新館6・7階 療養病棟
新館4・5階 回復期病棟

ICU:集中治療室

3階 ICU 集中治療室

手術室

3階 手術室

外来

1階 受付・待合ホール

1階 救急外来

看護相談室

1階 看護相談室

先輩ナースによるリアルトーク

杉本まどか

1年目の教育制度はいかがでしたか。

 いろんな看護学校の出身者がいて、配属もばらばらなのですが、研修はグループワークがメインなんです。それで同期と交流の時間が持てて、楽しかったです。実際に現場に配属されてからはプリセプターの先輩以外の方からも技術面や院内のマニュアルの指導を受けています。

4東病棟はどんな雰囲気ですか。

 明るいですよ。先輩方とも何でも話せる雰囲気です。緊急手術が多く、ばたばたすることもありますが、先輩方に分からないことを尋ねて、手伝っていただいています。やはり実習のときとは違いますので、技術など分からないことばかりで最初のうちは悩んだのですが、先輩方に尋ねるうちに勉強になり、力がついてきたように思います。

どのようなことがやりがいになっていますか。

 脳神経外科の術後にADLが上がらない患者さんにリハビリを促すことで、ADLが上がったり、コミュニケーションができなかった患者さんができるようになったりなど、いろんな面で患者さんの回復を見ることができるのは大きなやりがいです。また外科の勉強会でストーマについても学んでいます。退院後の生活のフォローなど勉強になりますね。学校ではテキストだけで勉強していましたが、患者さんの実際の姿を見ることでさらに深い知識になっているようです。

将来の目標をお聞かせください。

 希望通りの外科に配属になり、外科の一連の内容が見られてよかったと思っています。今後も外科の勉強を頑張りたいですが、学生のときから急性期的なことに興味がありますので、ICUも経験してみたいです。

竹村典子

こちらの教育体制でどんなところが良かったですか。

 プリセプターがずっとついてくれて、1カ月ごとにチェックリストの記入をすることですね。評価されるだけではなく、勉強会も活発です。重症患者さんの呼吸器の記録なども見ながら、患者さん一人一人のことをしっかり勉強できました。病院全体の勉強会に加えて、病棟だけの勉強会もあります。呼吸器疾患、がん、疼痛緩和など月に1回のペースです。学生時代に習ったことでも1年経つと使う薬が変わったりしますので、勉強が大変ですが、頑張っています。

3東病棟はどんな雰囲気ですか。

 年齢の近い先輩方が多いので、どんなことでも聞きにくいということがありません。総合内科なので、急性期と慢性期の患者さんがいらっしゃるのですが、慢性期の場合はリハビリのスタッフと合同のカンファレンスがあって、ADLの向上を目指しています。慢性期は患者さんと長く関われるので、楽しいですね。まだ若いのに寝たきりの方もいますが、90歳で自立を目指していらっしゃる患者さんもいます。いかにADLを落とさず、維持できるかを考えて、少しでも向上できたときは本当に嬉しいです。

寮生活はいかがですか。

 自転車で5分の場所にあるので、通勤には本当に便利です。マンション自体が女性専用で、オートロックですし、セキュリティも安心ですね。歩いて2分のところにスーパーもありますし、近くの店で何でも揃います。ご飯を食べる場所も豊富にあるんですよ(笑)。

将来の目標をお聞かせください。

 学生のときからがんや呼吸器に興味があるので、今後も勉強していきたいですが、まずは病棟の先輩方のように何でもこなせるようになりたいです。

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