「医療法人 徳洲会 福岡徳洲会病院」紹介ページ

HOSPITAL INFO ナース版

vol.148

医療法人 徳洲会 福岡徳洲会病院

URL
http://www.f-toku.jp/
住所
〒816-0864
福岡県春日市須玖北4丁目5番地
TEL
092-573-6622
  • 病院の特色
  • 看護部理念
  • 教育プログラム
  • 看護部長からのメッセージ
  • 先輩ナースによるリアルトーク

病院の特色

院長の挨拶

 福岡徳洲会病院は1979年10月1日に開設され、春日市の現在地で救急医療を中心に診療を続けてきました。設立当初は、医師を含めた職員の不足、周りの住民への説明が十分されていないなど、幾多の苦難がありましたが、徐々に地域の皆さんの理解と協力を得て、診療内容も充実し、筑紫医師会への入会も果たし、今日に至っています。その間、日常業務の質の向上に取り組み、日本医療機能評価機構の受審認定も全国で56番目、福岡県では2番目の認定病院として外部第3者の評価に応えられる病院を目指してきました。設立後1年目から研修医を受け入れ、厚生労働省による臨床研修指定病院となり、これまで350人を越える医師が当院での臨床研修を終了し、各地で活躍しています。
 設立以来、病院は2回の増築を行って、診療科の増加とそれに伴う入院患者さんの増加に対応してきました。しかし、電子カルテの導入や新しい医療安全の考えでは、それなりの広さが必要となり、病院が狭くなってきました。また、増築による不便な箇所や、建物の老朽化が進み、10年以上前から新築移転の希望がありました。約10年前に隣地を取得し、新しい病院への移転する計画にとりかかりました。そして、一昨年9月、福岡徳洲会病院は新しい建物へ生まれ変わることができました。新病院ではヘリポートや救急隊のワークステーションを設置し、広く県外からの症例の受け入れや、病院前の救急医療への積極的介入も行う計画です。災害拠点病院として春日市、大野城市、那珂川町そして福岡市南部の災害時医療を担当するつもりです。さらに救急医療については充実を図り、地域の救命救急の核となることを目標としています。

院長 海江田 令次

病院の理念

  1. 安心と信頼を提供でき社会的使命を果たす病院
  2. 医療水準の向上に寄与する病院
  3. 経営効率に基づく安定性かつ恒常性のある良質な病院

看護部理念

看護部理念

信頼される看護の提供

看護部基本方針

  1. 正しい知識・技術を習得し実践する
  2. 役割意識を持って責任ある行動を取る
  3. 個を尊重した援助を実践する

看護部長からのメッセージ

看護師を目指したきっかけ

 私は大学受験に失敗してしまい、親に浪人させてほしいと頼んだのですが、認めてもらえなかったんです。姉が看護学校に行っていましたから、私も手に技術を持った職業がいいかなと軽い気持ちで看護学校に進学しました。申し訳ないぐらい、深く考えてはいなかったですね(笑)。学生の頃はほとんど勉強せず、就職してから勉強しました。最初は学校が付属する病院に就職したのですが、とても良い雰囲気で仕事をさせていただけたんですね。その経験がこの仕事を続けてきたきっかけとなりました。

私の看護観

 福岡徳洲会病院の役割は6つあると考えています。当院は年間1万台の救急車を受け入れる急性期の病院です。1つ目は看護師のコアな部分での役割ですね。患者さんの健康の回復を目指し、医師の診療の補助をしたり、患者さんの療養の世話をしなくてはいけません。
 2つ目は地域の周産期センターだということです。命が誕生して、それを健やかに育てていくということを実践しています。460gぐらいで生まれた、手のひらに乗るような赤ちゃんを大きくなるまで大切に大切に育てたという実績もあります。
 3つ目は地域に患者さんが戻って、地域で暮らすことを支えるという役割です。当院には訪問看護ステーションや居宅介護の支援事業所があり、地域包括ケアも行っていますので、地域で患者さんが暮らすことを支援しています。
 4つ目は、高齢化に伴って多死社会となったわけですが、地域の中の病院だからこそ、救命だけではなく、患者さんが穏やかに死を迎えることを支えるといった役割です。在宅で死を迎えるための支援や、あらゆる治療の中で痛い思いをして亡くなるのではなく、家族との関わりの中で人生の最期を穏やかに迎えることを支援するのも看護師の役割ですね。
 5つ目は教育です。当院は地域の医療支援病院ですので、地域の医療従事者に向けても研修をしていますし、看護部でも年間を通じて新人看護師を育てるプログラムがあります。今年は75人の新人を迎えますし、看護学生も11校から来ています。准看護師から大学生まで来ますから、様々な課程の学生さんを教育していく役割があります。また、認定看護師などのスペシャリストの教育や支援も役割ですね。
 今まではこの5つだったのですが、2016年4月1日から災害拠点病院になりました。一昨年に建ったばかりの新しい病院ですが、基礎工事に費用を投資していますので、大きな直下型の地震にも耐えられる作りになっています。ここで患者さんを受け入れ、支援することも新しい役割になりました。こういった役割をともに働く看護師全てに伝えていきますし、皆がそういう役割の看護師になってほしいです。

看護師を続けてきた理由

 看護師になったばかりの頃は専業主婦に向いているのだと思っていましたが、実際に専業主婦を5年間やっていると、外に出て働く方が楽しいと感じるタイプなのだと再認識したんです。その5年間に気づくことができたからこそ、続けられているんですね。大学病院では新卒で入った人でないと色々な経験をさせてもらえなかったり、昇進できなかったりするようですが、当院はそういうことはなく、様々な可能性やチャンスがありました。比較的、自由度が高く、勉強したいことや経験したいことをさせてくれる病院ですね。一生懸命に取り組んでいたら、それを認めて、引っ張ってくれる病院だと思います。

福岡徳洲会病院の特徴

 機能の特徴は病院のホームページに詳しく紹介されていますが、魅力はやはり自由度が高いことです。大学病院から当院に来たときにそう思いましたね。企画などが通りやすく、何かの提案をしたら、周りの皆が協力してくれるのが特徴でしょうか。皆が意見を出し合っていける、自由な雰囲気があり、とても良い病院です。

福利厚生

 大きな病院にあるような福利厚生は整っていますが、特徴は医療費の補助です。本人はもちろん、両親などの家族が受診したり、入院しても3000円以上の医療費が全て補助されます。自分のみならず、家族の大きな病気は支出も大きくなりますので、助かりますね。

ともに働きたい看護師の人物像

 ポジティブな人、前向きで明るい人です。困難なことがあっても、悩んでしまうのではなくて、さらっとかわせて、前に進める人がいいですね。

福岡徳洲会病院に入職を考えている看護師さんへのメッセージ

 この地域の医療を良くするために、一緒に頑張っていきたいです。有り難いことに、75人の新人が入ってきましたので、定員は満たしています。ただ、色々な専門分野で勉強してきて、活躍できる場所を探している方がいらっしゃれば、是非、いらしてほしいです

先輩ナースによるリアルトーク

福岡徳洲会病院に入職を決めた理由をお聞かせください。

田口:私は看護師になりたくてなったんです。若いうちは急性期病院で働き、多くの技術を習得したい、そして看護師の仕事を長く続けていきたいと思っていました。そこで、看護学校の卒業前に、救急やICUが充実している病院を探していたところ、当院は以前から救急が有名だったので目に止まり、病床数も多く、精神科以外の診療科がほぼ全て揃っていましたので、この病院ならどこに配属されてもそれなりの技術、経験、知識などが吸収でき、プラスになると思いました。

現在の仕事の内容を教えてください。

田口:がんサポートチームといって、いわゆる緩和ケアチームに所属しています。がん患者さんから治療の相談を受けたり、身体的な苦痛やメンタル面などのケアをしています。また、部長の発案もあり、院内外の教育などの仕事の幅を広げているところです。院内でのがん看護の研修や、地域の方々への研修を行っています。

仕事のどんなところにやり甲斐を感じますか。

田口:がんは今は不治の病ではなくなりつつありますが、がんと分かった瞬間から、患者さんは命の期限のようなものを意識されます。私たちは人間である以上、死亡率は100%ですが、健康であるときはそれを意識せずに過ごせているからこそ、何も考えずに毎日の生活ができているんですね。がんの患者さんは克服されとしても自分の「命の期限」を意識されますので、そういう方の生き様を傍らで見ていると、得るものも大きいと感じます。人生の大先輩が辛い状況でも人としての尊厳を持っておられると、こちらの気持ちも洗われます。このような経験はほかの職業では難しいでしょう。ケアしているようで、実は私たちが色々なものをいただいているのだということを感じますね。人は本当にしなやかで、強いです。やり甲斐というよりも、有り難いという気持ちで働かせていただいています。ときには患者さんやご家族の方とともに涙を流すこともあります。

職場の雰囲気はいかがですか。

田口:がんサポートチームは患者さんを中心にして、各専門分野のスタッフが携わっています。厳しい現場ではありますが、仲間がいる分、助けられることも多いですね。雰囲気はとても良いです。言いにくいとか、相談しにくいといったようなことはなく、医師とも話しやすいです。他職種のスタッフからは看護師同士だけでは出てこない意見も聞けますので、チームの力はすごいと思いますし、助け合えています。

福岡徳洲会病院での勤務でどんなことが勉強になっていますか。

田口:認定看護師が10分野、14人いますので、色々なことをその分野のスペシャリストに聞けることが大きなメリットです。大学病院ならともかく、民間病院でこれだけの多種多様な認定看護師がいるのは珍しいでしょう。院内に認定看護師の会というネットワークがありますので、相談しやすいです。認定看護師同士の悩みや建設的な意見をもらえるので、勉強になります。がんサポートチームのみならず、認定看護師のメンバーにも恵まれていますね。

福岡徳洲会病院に入職したときにはどんな研修がありましたか。

田口:当時は今のように手厚くなく、どこからどこまでが研修という境目がよく分からなかったので、あまり覚えていないです(笑)。今は全てに根拠や理論があり、スペシャリストもいる状況ですから、良い研修が良い時期に受けられるようになっていますが、私たちのときはそうではありませんでした。私は最初、内科の急性期に配属になり、怖い先輩ナースのもとで働いていました(笑)。ただ、怒られるときもイライラしていることをぶつけられるのではなく、患者さんのために怒られていましたので、そこに必ず愛情があり、その後のフォローも入っていましたね。先輩も私のために時間を割いてくれて、分かるまで付き合ってくれたので、まさに先輩の背中を見て育ちました。今はシステムがしっかりとしていて、教育が与えられるものになっていますが、私たちのときは自分から生み出すしかなかったんです。心でトレーニングしていました。

仕事をしていて、嬉しかったことはどんなことですか。

田口:患者さんや、患者さんが亡くなられたあとにご家族の方からお手紙やお電話をいただくことがあり、それが宝物です。ご家族が「いい最期でした」とか、「お世話になりました」と、既に関係がなくなった私たちにまで連絡をくださると、私でも少しは何かのお役に立てたのかと感じます。唯一、そのときに自分がやったことの評価が返ってくる気がします。

福利厚生などはいかがですか。

田口:子育てしている人には本当に良い環境です。院内に24時間の保育園や病児保育室もありますので、心配なときは昼休みに様子を見に行くことができます。全く知らないところに預けるのとは違いますね。お母さんが働いている病院にいて、昼休みに会えるというのは子どもにとっても安心できる材料のようです。それから治療費の補助がほぼ全診療科にありますので、とても助かっています。

将来の目標について、お聞かせください。

田口:一般病院でも緩和ケアが普及できたらと考えています。当院に緩和医療の医師が来てくれたらいいですね。今は緩和医がいる病院と当院を並行受診している患者さんが多く、患者さんからすると2カ所の病院にかかるのは負担ですから、院内で行えるのが理想です。

福岡徳洲会病院に入職を考えている看護師さんにメッセージをお願いします。

田口:一緒に悩んだり、喜んだりしながら働いていきたいです。実際、そういうスタッフも多いです。是非、お待ちしています。

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